松本山雅→ 2015年以来のJ1復帰を果たした松本山雅は26節を終えた時点で5勝12敗9分けで勝ち点「24」。17位と降格圏に位置する。残りは8試合となったが16位の鳥栖との差は「4」となる。少し差が付いているが勝ち点「31」で並ぶ名古屋・G大阪・湘南・仙台・浦和との差も「7」なのである程度の勝ち点ペースで残り試合を戦うことが出来れば残留圏に浮上することもあり得る。鳥栖との直接対決は31節に予定されている。
「まだ諦める必要はない。」と言えるが、やはり、厳しい状況であることは間違いない。『J1残留のために必要とされる勝ち点「38」』に到達するには残り8試合で勝ち点「14」が必要。8試合を4勝2敗2分けで乗り切る必要があることを考えるとなかなか大変である。何とかして16位に上がって自動降格は避けたいが「J2降格」となった場合のことも想定してオフの補強の話を進めないといけない状況になっている。
まず注目されるのは反町監督の去就になる。就任して早くも8年目。近年は毎オフのように「勇退話」が浮上しているがずっと松本山雅の監督を続けて来た。クラブの礎を築いた功労者になるがそろそろ新しいスタートを切らないといけない状況になっている。前回、J2に降格した2015年のときも「監督続投」となったが、仮に、今シーズン、J2降格となった場合は監督交代を実施する絶好のタイミングになるだろう。
反町監督の去就が今オフ最大の注目点になるがチームとしての不安要素は高齢化が進んでいる点になる。26節を終えた時点でのチームの平均年齢は29.20才。J1では最年長になる。2位の浦和が28.86才なので松本山雅はJ1の18クラブの中で飛び抜けて平均年齢が高いクラブになる。驚くことに「25才以下の選手の中でJ1で出場機会を得ている選手」はMF塚川、MF安東、MF杉本太、MF前田大の4人のみとなる。