■ ここ15試合でわずか1勝のみオフにMF米本やMF吉田豊などを獲得した名古屋を上位候補に挙げる人は多かった。前評判は高かったが12節を終えた時点では7勝2敗2分けで勝ち点「23」。8勝3分けで無敗のFC東京に次いで2位と好位置に付けていた。開幕直前に獲得したボランチのMFジョアン・シミッチが早い段階でチームにフィットして大きな存在感を発揮したのは大きかった。12試合で20得点というのはJ1最多。上位争いの中心に位置した。
11試合で7失点という守備陣の頑張りも目立ったので「今シーズンの名古屋は一味違う。」と誰しもが感じていたが12節以降は15試合で1勝9敗5分け。勝ち点「8」のみと低迷している。前半戦に作った貯金は少なくないので26節を終えた時点では8勝11敗7分けで勝ち点「31」。11位なので下位に位置するわけではないが16位の鳥栖との差は「4」のみ。残留争いに巻き込まれている。2度目のJ2降格の危機を迎えている。
ここ15試合でわずか1勝のみとなるが「近日中に風間監督が解任されて元・鳥栖のフィッカデンティ監督の就任が濃厚」と報じられている。名古屋は7月下旬にも「監督交代か!?」と報じられているがこの時は続投となった。一部のスポーツ紙が報じた監督交代の話は誤報だったが今回は地元メディアなどたくさんのメディアが監督交代を報道しており、クラブとしても監督交代に動いていること自体は否定しなかった。
J1は残り8節になるが残留争いは稀に見る大混戦になっている。8位の大分と9位の神戸の差が「7」と広がっており、上位8チームはすでに残留が確定している or 残留はほぼ確実な情勢である。9位以下の10チームが残留争いに巻き込まれているが9位の神戸と10位の清水が勝ち点「32」、11位の名古屋と12位のG大阪と13位の湘南と14位の仙台と15位の浦和が勝ち点「31」。勝ち点「31」のチームが5つもある。