ファジアーノ岡山→ J3のY.S.C.C.横浜や年代別の日本代表の監督を務めた経験がある有馬監督を招聘した岡山は15位からの巻き返しを図るシーズンだったが32節を終えた時点で15勝10敗7分けで勝ち点「52」。7位に位置する。6位の大宮との差はわずか「2」のみ。2度目となるプレーオフ出場のチャンスを迎えているが2位の山形との差も「5」のみ。残りは10試合になったがプレーオフ出場どころか、自動昇格の可能性も出て来た。
残り試合はどちらかというと下位チームとの対戦が多い。上位との対戦が少ない日程的な有利さを考えると「3連勝中の岡山が勢いに乗って2位の座を確保すること」もあり得ない話ではなくなってきた。J2に昇格して早くも11年目になるが「初のJ1昇格」が夢ではなくなってきた。32試合で41得点/39失点なので際立つ数字を残しているわけではないが岡山らしい粘り強い戦いを見せて地道に勝ち点を積み上げている。
目立つのはFWイ・ヨンジェとMF仲間の2人になる。FWイ・ヨンジェは32試合で18ゴール3アシスト、MF仲間は32試合で12ゴール5アシストを記録。どちらもベストイレブン級の働きを見せている。ともに自己最多のゴール数を記録しているのでプレーヤーとしての価値は劇的に高まっている。守備陣はベテランのDF田中裕を中心に奮闘中。守護神のGK一森は今シーズンもたくさんのビッグセーブでチームを助けている。
当然、J1に昇格できるのか?来シーズンもJ2で戦うことになるのか?でオフの動き方も変わってくる。終盤戦まで「来シーズンのカテゴリーがどちらになるのか?」は決まらないと思うが「躍進したシーズンの直後のオフ」は評価を高めた選手がたくさんいるので草刈り場になりやすい。プレーオフの決勝まで進んだ2016年は直後のオフに主力がたくさん抜けているが同じようなことになるのは避けたいところである。