レノファ山口→ 元・日本代表のFW工藤壮を獲得するなどオフに積極的な補強を行った山口は「クラブ史上初となるJ1昇格」を目指したが32節を終えた時点で10勝16敗6分けで勝ち点「36」。14位と不本意なシーズンになっている。6位の大宮との差は「18」、21位の栃木SCとの差は「11」であることを考えると「J2残留は確実」と言える。本気でJ1昇格を目指したシーズンだったが、目標を見つけにくい状況になっている。
誤算は多いが期待されたFW工藤壮は23試合で4ゴールのみ。期待を裏切った。大卒2年目のFW山下敬が自身初となる2桁ゴールを記録するなど飛躍のシーズンになったのはポジティブに考えられるが2018年に42試合で22ゴールを挙げたFWオナイウ阿道が抜けた穴は埋まらなかった。2018年は42試合で63得点を奪っているが今シーズンはここまで32試合で44得点。1試合平均の得点数は1.50から1.38にダウンした。
攻撃陣以上に誤算が多いのは守備陣になる。32試合で57失点というのは62失点のFC琉球に次いでJ2でワースト2位タイになる。2018年も42試合で64失点だったので失点数は多かったが今シーズンは昨シーズン以上のペースになる。1試合平均の失点数は1.52から1.78に増えている。上位争いをしているチームと比べると倍近くの失点数になることを考えると「このくらいの順位になるのも仕方がない。」と言える。