栃木SC→ 昇格2年目の栃木SCは主力が大量流出する苦しいオフになった。守備の中心だったDFパウロン、GK竹重、DF服部康などが抜けたので守備面が不安視されていたが新加入のGKユ・ヒョンやDF藤原広やDF森下怜などが奮闘。32試合で43失点というのは決して悪くない成績である。実際に12位の東京V以下のチームに限定すると失点数は最少タイになる。GKユ・ヒョンを中心とした守備陣の頑張りは称賛に値する。
誤算は攻撃陣になる。流出の可能性もあったエースのMF西谷和の引き止めに成功。期限付き移籍だったFW大黒を完全移籍で獲得できたのも良かった。スピードスターのMF平岡翼、ブラジル人のFWヴィニシウスなどを獲得したので「攻撃陣はレベルアップに成功した。」と思えたが32試合で22得点というのはJ2最少。極度の得点力不足がチームの足を引っ張っており、4勝15敗13分けで21位。降格圏に位置する。
残りは10試合。20位の鹿児島との差は「5」となる。次の33節がホームの鹿児島戦になる。勝てば「2差」になるが負けると「8差」になる。鹿児島は雷雨の影響で中止になった23節の鹿児島 vs FC岐阜を残していることを考えると「ホームで鹿児島に敗れて「8差」になったらほぼthe End」である。9月22日(日)に行われる栃木SCと鹿児島の試合は今シーズンのJ2の残留争いの行方を左右する一戦になる可能性が高い。