■ 早く勝ち点「40」に到達したい。J1は残り9節となった。勝ち点「24」で17位の松本山雅、勝ち点「18」で18位のジュビロ磐田の2チームが降格圏に位置する。どちらも厳しい状況になっているが、特に15位の仙台との差が「10」まで広がった磐田は「J1残留」に黄色信号が灯っている。目安とされる勝ち点「38」に到達するためには残り9試合で勝ち点「20」が必要になる。9試合で6勝1敗2分け以上の成績が求められることを考えるとかなり厳しい。
磐田は「2度目のJ2降格の危機」を迎えているが入替戦圏内となる16位の鳥栖との差に注目すると9位の名古屋と10位の湘南と11位の浦和でさえ「4差」しかない。「残り9試合で4差」というのは全く安全圏ではない。25試合で勝ち点「31」というのはなかなかの勝ち点ペースになるが昨シーズンと同様で残留ラインが例年と比べて高くなることが予想されるのでどのチームも早く勝ち点「40」に到達して一安心したい。
現状で勝ち点「40」をクリアしているのは6位のC大阪までの6チームになる。横浜FM・広島・川崎F・C大阪・札幌の5チームがACLの出場権争いの中心になっている。大分はここ6試合勝ちなし中。夏の移籍市場でエースのFW藤本憲(神戸)を引き抜かれた影響は小さくないがそれでも前半戦で作った貯金は大きい。すでに勝ち点「36」を獲得していることを考えると「2008年以来となるJ1残留はほぼ確実」と言える。
■ 勝ち点「31」で並んでいる名古屋・湘南・浦和名古屋・湘南・浦和の3チームも全く油断のできない立ち位置になるが名古屋はここ14試合でわずか1勝。22節の川崎F戦(H)で勝利したのみとなる。開幕から好調で途中までは上位争いの中心に位置したが大失速した。名古屋だけでなく神戸や広島や大分などにも当てはまるが今シーズンのJ1は好不調の波が激しいチームが多い。突如として勝てなくなって未勝利地獄から抜け出せないチームが定期的に出てくる。
各ポジションにタレントを揃えていることを考えると名古屋は「期待以下のシーズン」になっているが早く安全圏に突入したい。湘南は曹貴裁監督が現場を離れた後は3試合で0勝1敗2分けとなる。高橋健二代行の元、チーム一丸となって戦っているが、なかなか勝利を掴めない。浦和はACLでベスト8まで勝ち残っており、上海上港と準々決勝を戦っている最中になるがJ1のリーグ戦も疎かには出来ない状況になっている。
「リーグ戦の上位進出が難しくなった時点でACLの方に切り替えてACLに全力を注ぐ。」というのはアリがちな話になるが16位の鳥栖との差が「4」のみとなるとリーグ戦の方にも集中せざる得ない。順位的には11位なのでまだまだ間にはたくさんのクラブがあるが「4差」というのはかなりシビアである。しかも、得失点差が「-11」と厳しいことになっていることを考慮すると浦和もかなり危ない状況になっている。
■ 入替戦圏内になる16位の鳥栖12位の神戸は爆発的な攻撃力を持っており、監督交代後は守備もまずまず安定して来たかに思えたが、不安定な戦いは続いている。13位の清水は23節の札幌戦(H)の0対8の大敗のショックから早く立ち直りたかったが25節の鹿島戦(H)でも0対4で大敗した。ホームの2試合で計0得点/12失点となると雰囲気は悪くなる。得失点差「-26」はJ1で断トツに良くない数字であることを考えると清水も危うい立場である。
14位のG大阪は夏に選手が大幅に入れ替わった。MF宇佐美とFWパトリックとMF井手口を獲得したので「戦力的にはむしろプラスではないか?」と思われたが3人がまだ力を出せておらず。20節から5試合連続で引き分けに終わるなど勝ちきれない試合が続いている。終盤に同点ゴールや逆転ゴールを許して勝ち点を取りこぼす試合が目立っている。33節の松本山雅戦(H)までに「J1残留」を確定させないといけない。
仙台は今シーズンも波が激しいがここ8試合は1勝4敗3分け。完全に残留争いに巻き込まれて残留圏ギリギリの15位に位置する。GKシュミット・ダニエル(シントトロイデン)が抜けた穴はポーランド出身のGKヤクブ・スウォビィクがしっかりと埋めているがなかなか勝ち点「3」にはつながらない。28節が松本山雅戦(H)になるがこの試合がキーになるだろう。仮にホームで敗れるようなことがあると大変なことになる。
16位の鳥栖は大きな注目が集まった24節の神戸戦(H)こそ大敗したがここ5試合で3勝1敗1分けと調子を上げて来た。FW金崎とFW金森の2トップが機能しており、22節のC大阪戦(A)と25節の仙台戦(H)はともに逆転勝利。ここで勝ち点「6」を積み上げたのは大きかった。22節以降はずっと16位が続いているのでなかなか入替戦圏内から抜け出せないが「下位チームの中では最もチーム状態が良いチーム」と言える。
31節の松本山雅戦(H)が大一番になる。得意としているホーム戦というのはプラスに考えられる。25試合で23得点というのは下から3番目になるが開幕からの10試合でわずか1得点のみだったことを考えると「得点力は上がって来た。」と言える。この状態を維持して鳥栖がどんどん勝ち点を積み上げていくようだと残留争いはさらに混沌とした状態になる。追い上げてくる鳥栖の存在は多くのチームにとって不気味である。
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