■ 上位対決を制したファジアーノ岡山J2の31節は9月7日(土)と9月8日(日)に開催された。「J1の試合は開催されないのでJ2への注目度が高まる節である。」ということも関係している思うが長崎 vs 福岡、愛媛FC vs 徳島というダービーマッチが開催された。また、柏 vs 山形、水戸 vs 金沢、横浜FC vs 甲府、岡山 vs 京都という上位対決も行われて、FC琉球 vs 鹿児島、FC岐阜 vs 栃木SCという残留争いの行方を大きく左右するだろう下位対決も開催された。
J1経験が豊富なチーム同士の新潟 vs 千葉も好カードだったので注目カードが目白押しだったが10位の岡山と3位の京都の上位対決はホームの岡山が3対0で大勝した。試合前の時点で両チームの勝ち点差は「6」。岡山は上位進出のためには勝たないといけない試合だったがMF仲間が1ゴール1アシストを記録するなど攻撃陣が爆発した。6位に転落した京都との差が「3」まで接近。プレーオフ出場のチャンスは膨らんだ。
立ち上がりから主導権を握った岡山は前半22分にMF仲間のゴールで先制に成功する。バーに当たって跳ね返ったボールがゴール前で倒れていたMF仲間のところに飛んでくるというラッキーもあったが倒れた状態でありながらMF仲間が執念で足を出してゴールに押し込んだ。さらに前半28分にはCBのDF濱田水の浮き球のパスを受けた新加入のFW山本大が決めて大きな追加点を奪った。FW山本大は2ゴール目となる。
さらに後半47分にはカウンターからMF仲間のパスを受けたFW中野誠が決めてダメ押しの3点目を奪った。FW中野誠は今シーズン4ゴール目となった。17ゴールを挙げているFWイ・ヨンジェと11ゴールとなったMF仲間に次ぐ「第3の得点源となる選手」を必要としている岡山にとってFW山本大ならびにFW中野誠がゴールを決めた意味は大きい。どちらのゴールもいい連携から生まれたファインゴールだったと言える。
■ クラブ歴代9番目の動員数この日はシティライトスタジアムに13,098人という大観衆が集まった。これは岡山のホーム戦としては今シーズン2番目の動員数になる。今シーズン最多は7月7日(日)に行われた21節の鹿児島戦(H)の15,731人になる。この数字には及ばなかったがかなりの動員数である。ちなみに13,098人というのはクラブ歴代9位になる。1万人を超える試合は珍しくなくなっているが13,000人を超える試合というのはなかなか無い。
上位対決であり、どちらかというと近場のチームである京都との試合だったこともプラスの要因だったと思うが、やはり、人気アイドルグループの日向坂46がスタジアムに来場してスペシャルミニLIVEを行ったのが大きかったと思われる。日向坂46というとメンバーの1人である井口眞緒さんが不祥事を起こして活動自粛を発表したが「井口眞緒さんは体調不良のため欠席になる。」とクラブからは発表されていた。
さらには「株式会社ストライプインターナショナル」の協賛で女性限定のオリジナル応援Tシャツが先着5,000名に配られた。スタンドはピンク色(?)のTシャツを着た人の姿が目立ったが普段の試合以上にスタンドは華やかだった。「Tシャツ配りの効果」も相当に大きかったと思われる。ちなみに8月25日(日)に行われた29節の町田戦(H)は9,354人。ここまでのホーム戦で1万人を超えたのは全部で4試合になる。
■ 1人でもサッカーに興味を持ってもらえたら・・・。初めてシティライトスタジアムに来場した「日向坂46のファン」ならびに「女性」は多かったと思うがこういう時に良い試合が出来るのか?否か?は重要である。リピーターを獲得するのはなかなか難しいが結果も内容も申し分ない試合が出来た。「日向坂46のファン」は10代や20代の男性、「女性」は30代や40代の主婦が多かったと思われるが、こういう人たちを1人でも岡山のサポーターに出来るとかなり大きい。
集客のために「Tシャツやユニフォームなどを配ること」を否定的に考える人もいる。同じように集客のために「アイドルグループなどを呼ぶこと」に否定的な考えを持つ人も少なくないが個人的にはやれることはどんどんやればいいと思う。「日向坂46目当てで来たアイドルファンのマナーが悪かった。」という話も今のところは伝わってきておらず、日向坂46目当ての人もサッカーを楽しめたのではないかと思われる。
20年ほど前、高校野球の甲子園大会でジャニーズのアイドルを開会式のゲストに招待したとき、アイドルグループのミニライブが終わった後、集まった女性ファンが帰ってしまってスタンドがガラガラの状態になってしまったことがあった。本当に高校野球の開会式ならびに試合を見たかった人がチケットを取れなくなるという出来事は最悪だったがアイドルファンのマナーも当時と比べると向上しているはずである。
今、同じようなことをしたら(開会式や試合を観ずに帰ってしまった)ファンが大バッシングを浴びることになると思うが他分野の人気者をスタジアムに呼んでその人たち目当てで集まったファンを取り込もうとするのは「企業努力の範疇だ。」と考える。もちろん、大半の人は「これっきり」になると思うが、1人でも2人でもサッカーに興味を持って岡山のサポーターになってくれたら大成功である。意味はあると考える。
逆に日向坂46にとっても自分たちを知ってもらえる大きなチャンスである。サッカーファンは40代や50代の男性の割合が高い。40代や50代になると「最近の若いアイドルには疎い。」という人が多くなると思うが「ファジアーノ岡山の試合を観に行ったときにライブをしていた人たち」と認識してもらえるだけでも結構なプラスである。アイドルとサッカーは全く異なる分野なのでお互いにとってメリットは少なくない。
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