■ 31節は注目カードが目白押しJ1は25節が終了したが日本代表のW杯予選が控えているので週末にはJ1の試合は行われない。必然的にJ2のリーグ戦に注目が集まることになるが今節は注目カードが目白押しである。首位の柏 vs 6位の山形、5位の水戸 vs 8位の金沢、10位の岡山 vs 3位の京都の3試合は上位対決になる。プレーオフ出場を目指す金沢や岡山が直接対決で上位チームを下すようだと自動昇格争いやプレーオフ争いはさらに熾烈になる。
14位の愛媛FC vs 9位の徳島の試合は四国ダービーになる。熱い試合になることが予想されるが、やはり、大きな注目が集まるのは19位のFC琉球 vs 20位の鹿児島、22位のFC岐阜 vs 21位の栃木SCの対戦である。残留争いの中心になっている下位4チームがいずれも直接対決になる。残りは12試合となったがFC琉球 vs 鹿児島、FC岐阜 vs 栃木SCは「残留争いの行方を大きく左右する大一番」となる。
FC琉球と鹿児島はともに昇格1年目になるがいろいろな因縁がある。もともと鹿児島県と沖縄県は歴史的にも関係の深い間柄になるが昨今はFC琉球で活躍していた監督や選手が鹿児島に移るケースが目立っている。昨オフに金鍾成監督がFC琉球を離れて鹿児島に移ったのは驚きだったがDF藤澤、MF枝本、FW和田凌などもFC琉球から鹿児島に移った選手になる。Jリーグの新しい因縁のカードになっている。
■ 「裏・天王山」と言われるFC岐阜 vs 栃木SC両チームの勝ち点差は「1」のみ。FC琉球のホームにやって来る金鍾成監督がどんな風に歓迎されるのか?も注目点になるが、やはり、最も注目が集まるのは22位のFC岐阜と21位の栃木SCの直接対決になる。21位の栃木SCが勝ち点「24」、22位のFC岐阜が勝ち点「23」。どちらも降格圏に位置する。20位の鹿児島と21位の栃木SCの差は「6」。20位の鹿児島と22位のFC岐阜の差は「7」と少し広がっている。
7月20日(土)に行われる予定だった23節の鹿児島 vs FC岐阜は雷雨の影響で中止になっている。10月30日(水)に開催されることが決定しているので鹿児島とFC岐阜は1試合消化が少なくなる。栃木SCとのホーム戦でFC岐阜が勝利して勝ち点「3」を獲得するようだとFC岐阜は逆転でのJ2残留の可能性が膨らんでくる。31節の結果によっては千葉や福岡や町田などにも大きなプレッシャーがかかる可能性がある。
9月7日(土)に行われるFC岐阜 vs 栃木SCに関しては様々な表現の仕方が可能である。「シックス・ポイント・マッチ」や「裏・天王山」とも言われるが「生きるか死ぬかの大一番」とも表現できる。20位の鹿児島との差が広がっていることを考えると「直接対決で勝てなかったチームはJ2残留がかなり難しくなる。」と言える。したがって、負けた場合はもちろんのこと、引き分けに終わった場合も相当に苦しくなる。
■ 勝てなかったチームはJ2残留が厳しくなる。「相手に勝ち点「3」を与えたくない。」というのは当然の話になるが両チームにとってのターゲットは20位の鹿児島である。それを考えるとどちらも前半からゴールを目指す激しい展開になる可能性はある。打ち合いの展開になることも考えられるが、そうなった場合、有利なのはFC岐阜だろう。どういうスタメンになるのか?は分からないがFW前田遼、FW川西、FWジュニオール・バホスなど攻撃陣にはタレントがいる。
ホーム戦ということを考えると何が何でもFC岐阜は勝ち点「3」を獲得しないといけないが栃木SCに敗れるようだと「J3降格」が現実味を帯びてくる。敗戦ならびに降格への恐怖と戦いながらFC岐阜の選手はプレーしなければならない。一方の栃木SCは負けると最下位転落になる。FC琉球と鹿児島は直接対決で少なくともどちらかは勝ち点を積み上げることを考えると栃木SCも「J3降格」に近づくことになる。
しびれるような状況での「裏・天王山」になるが、昨今はJ2に対する注目度は確実に上がっている。J1からJ2に降格してもそれなりにお客さんは集まってくるのでスポンサーも獲得できるがJ2からJ3に降格すると一気に注目度が減少する。アウェイ動員力がほとんど期待できなくなるのもツライ話である。よって、J1からJ2に降格するよりJ2からJ3に降格する方がクラブとしてのダメージは大きいと考えられる。
栃木SCは、一度、J3への降格を経験しているが大変な2年間を過ごした。降格1年目の2016年は一時は独走態勢に入りながら大分に抜かれて2位に転落。J2の金沢との入替戦圏内に回ってJ2昇格を逃した。降格2年目の2017年に2位になってJ2復帰を果たしたが最後まで秋田や沼津と熾烈な昇格争いを繰り広げた。とんでもなくタフな2年間だったことを考えるとなおさらこのタイミングでのJ3降格は避けたい。
FC岐阜は昇格してからずっとJ2で戦ってきた。過去に何度も降格の危機を迎えながらすべて乗り切ってきたがクラブ史上最大の危機を迎えている。クラブ規模的には栃木SCよりも少し上になるがJ3降格となった場合、同じように厳しい状況になる可能性は高い。J3降格によってクラブの経営が大きく傾く可能性はゼロではない。自分自身ならびにクラブ全体ならびにサポーターの人生もかかった一戦である。
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