■ 空前のバスケブームの中・・・。今年の6月に行われたNBAドラフトでゴンザガ大の八村塁がワシントン・ウイザーズに9位で指名されたのは快挙だった。NBAドラフトは世界中の選手が対象になる。「さすがに日本のメディアは騒ぎすぎなのでは?」という人もいるが、「これから先、日本人選手がNBAドラフトの1桁順位で指名されることはないのでは?」と思われるほどの歴史的な偉業である。むしろ、「もっと騒がれないといけない話」である。
八村塁の登場によって日本のバスケットはかつてないほど注目を集めている。彼以外にも「日本人では史上2人目のNBAプレーヤー」になった渡邊雄太、アメリカからの帰化選手であるニック・ファジーカスもいる。Bリーグの日本人選手としては史上初めての1億円プレーヤーになった富樫勇樹は残念ながら怪我の影響もあってメンバー外になったが誇張なしに今のバスケの日本代表は「史上最強メンバー」と言える。
大きな注目と期待が集まったW杯のGLの初戦だったがトルコと対戦して67対86で敗れた。「19点差での敗戦」というのはバスケットの試合では結構な大差になる。世界ランキングは日本が48位、トルコが17位。明らかにトルコの方が格上になるが今回の日本代表に対する期待値は相当に高かったことを考えるとかなり残念な結果である。エースの八村塁は発熱の影響もあって15得点のみ。FGは3/10と低調だった。
厳しい船出になったがトルコは強かった。タフショットも高確率で決まっており、ディフェンスも八村塁は徹底マーク。渡邊雄太も警戒をされて低調だった。「ランキング通りの結果になった。」と言えるがトルコはエネス・カンターというNBAを代表するビッグマンが数多の問題を抱えているので不在。どちらかというと古典的なCになるが彼がいたらゴール下での得点力とリバウンド力が格段にアップするのは確実である。