■ 熾烈な残留争いの行方は・・・。J2は全日程のちょうど2/3となる28節が終了した。上位争いは破竹の10連勝で独走態勢に入りつつある柏がこのまま突っ走ってJ2優勝を達成しそうな流れになっているので「2位になって自動昇格の切符を手にするのはどこなのか?」が目下の注目点になる。大宮・京都・山形・横浜FC・水戸の争いになっているが大宮と横浜FCは絶好調。水戸の状態も悪くないが京都の調子はやや下降気味。山形は大失速中である。
上位争いも目が離せなくなっているが残留争いはさらに熾烈である。18位の鹿児島、19位の福岡、20位の町田はいずれも勝ち点「27」。21位の栃木SCは勝ち点「24」、22位のFC岐阜は勝ち点「20」となる。勝ち点「31」で16位のFC琉球、勝ち点「30」で17位の千葉もここ最近の戦いぶりを考えると安心はできない状況である。今後、離されかけているFC岐阜が調子を上げてくるならばさらに混沌とした状態になる。
残留争いは最終節までもつれると思われるが21位の栃木SCは「2度目のJ3降格」の危機を迎えている。オフに守備的なポジションの主力の流出が続いたので開幕前から栃木SCの評価は非常に低かったが28節を終えた時点では4勝12敗12分けで勝ち点「24」。28試合を戦ってわずか4勝のみというのはJ2最少になる。12引き分けというのは金沢に次いで2番目に多いがなかなか勝利を手にすることが出来ない。
ここ15試合ではわずか1勝のみ。苦しい時間帯が続いているがここ4試合は連続でドロー。勝ち点差が接近しているので「地道に勝ち点「1」を積み上げていくのも悪くない。」と言えるが現時点では6試合勝ちなし中となる。「残留争いに巻き込まれること」はサポーターも想定していたと思うがしんどい戦いになっている。28試合で22得点というのはJ2最少。今シーズンの栃木SCは極度の得点力不足に苦しんでいる。