浦和レッズ→ オフに日本代表クラスのFW杉本健(C大阪)とMF山中(横浜FM)を獲得。開幕前は「優勝候補の一角」と目されていたが極度の得点力不足に苦しんでいる。20節を終えた時点で8勝8敗4分けで勝ち点「28」。9位というのはかなり不本意な成績である。成績不振でオリベイラ監督はすでに退任済み。昨シーズンに続いて大槻監督がチームを指揮することになったが監督として真価が問われることになる。
20試合で19得点のみ。これはJ1でワースト4位になる。期待されていたFW杉本健とMF山中がチームにフィットできずにいるのは誤算と言える。また、MFマルティノス、MFアンドリュー・ナバウト、FWファブリシオ、MFエヴェルトンといった外国人選手が持ち味を発揮できていないのも誤算と言える。エースのFW興梠はACLを含めてしっかりと結果を残しているが「彼にかかる負担が大きい。」というのが現状である。
「第2の得点源」や「第3の得点源」となる選手を必要としているが2年ぶりにチームに戻って来たMF関根貴(シントトロイデン)は起爆剤になっている。左WBの位置で起用されているが1人で仕掛けられる選手が加わったことで攻撃のときの迫力が出て来た。復帰戦となった20節の磐田戦(H)は3対1で勝利。「MF関根貴が戻って来ただけでここまでチームが変わるのか?」と誰しもが感じる試合になった。
MF関根貴が復帰して来たのはやはり大きい。WBはMF橋岡、MF宇賀神、MF山中、MF荻原などもいるので質も量も十分である。逆に退団が決まったのはMF山田直(→湘南)、DF茂木力(→愛媛FC)、MFアンドリュー・ナバウト(メルボルン・ビクトリー)の3人になる。いずれも今シーズンは出場機会に恵まれなかった。今後の注目点は後半戦もチャンスが少なくなるだろう若手選手の動向になる。期限付き移籍はあり得る。