■ 極度の決定力不足に苦しむ。2015年以来のJ1復帰を果たした松本山雅は20節を終えた時点で4勝10敗6分けで勝ち点「18」。16位と入替戦圏内に位置する。20試合で26失点なのでGK守田やDF飯田真を中心とした守備陣はよく頑張っているが20試合で12得点のみ。極度の得点力不足が足を引っ張る形になっている。17位の磐田ならびに18位の鳥栖との勝ち点差は「1」のみ。松本山雅・磐田・鳥栖の3チームが残留争いの中心になっている。
とにもかくにも今シーズンの松本山雅は得点力が不足している。J2時代はセットプレーが大きな武器になったが得意のセットプレーでもなかなかチャンスを作れていないのが現状である。クラブ史上初となるJ1残留に向けて夏の補強で戦力アップを図りたかったがコパ・アメリカのときにフル代表デビューを果たしたMF前田大(→CSマリティモ)が流出。2ゴールのみだったがスピードは絶対の武器だったので痛手である。
他にはMF塚川(→FC岐阜)とMF那須川(→藤枝MYFC)が抜けてFW阪野(山形)とDF高木利(柏)を獲得しているが単純な戦力収支ではやはりマイナスになる。攻撃的なポジションの補強がFW阪野のみで終わることは考えにくいので「これから松本山雅がどんな動きを見せるのか?」に注目が集まっていたが12試合で2ゴールと結果を残せなかった10番のFWレアンドロ・ペレイラの広島への移籍が確実視されている。