■ 上位争いに踏みとどまった山形J2は24節を終えた時点で京都が首位に立っている。ただ、2位の柏、3位の水戸、4位の山形、5位の大宮との差はわずか。例年どおりで大混戦になっているが柏が6連勝中。横浜FCが5連勝中。岡山と京都も4連勝中なので「大型連勝の途中」のチームが非常に多くなっている。25節はミッドウイーク開催になるが6位の岡山と2位の柏という連勝中のチーム同士の直接対決が組まれている。岡山は盛り上がるだろう。
6位の岡山が勝ち点「40」を挙げているが、13位の新潟までがプレーオフ争いに絡んでいると言える。新潟もここ8試合は5勝2敗1分けと好調。新潟の総得点は「37」となって山口と並んでJ2最多タイとなる。14位のFC琉球は勝ち点「28」ということを考えると「昇格争いに参加しているのは京都・柏・水戸・山形・大宮・岡山・横浜FC・長崎・甲府・金沢・東京V・徳島・新潟の13チーム」と言えるだろう。
東京Vも監督交代後は2連勝中。いい流れになっているが徳島も17節から4連勝して一気に順位を上げた。徳島も上り調子と言えるが直近の24節の山形戦(A)は1対3で逆転負けを喫した。前半19分にMF岩尾がPKを決めて先制ゴールを奪ったが前半46分にMF清武功が遅延行為で2枚目のイエローカードを受けて退場。10人になった。数的不利になった後半は山形に圧倒されて計3失点。痛すぎる逆転負けになった。
上位争いをする山形は直近の4試合は0勝3敗1分けだった。FW阪野が流出した影響もあってここ4試合はノーゴール。上位争いから脱落しかけていたので山形にとっては大きな勝利になった。後半38分にはG大阪からの期限付き移籍となるFW高木彰がダメ押しの3点目をゲット。J3のG大阪U-23でゴールを量産していたストライカーは山形でのデビュー戦でいきなりゴールをゲット。いいスタートを切った。
■ 試合を左右した前半終了間際のレッドカード山形は再浮上のきっかけになり得る勝利となったが後味の悪い試合になったのは否定できない。1試合を通して何度も徳島あるいは山形の選手が主審に詰め寄って判定に異議を唱えたが両チームの選手ならびに両チームのサポーターにとってはフラストレーションのたまる試合になった。特に退場者を出して逆転負けを食らった徳島の選手ならびにサポーターにとっては平常心を保つのは難しい試合になった。
確かに微妙なシーンはいくつかあった。1つ目は前半46分にMF清武功に2枚目のイエローカードが提示されたシーンになる。2つ目は後半25分に山形にPKが与えられたシーンになる。3つ目は後半38分のFW高木彰のゴールの直前にDFヨルディ・バイスとMF本田拓がもつれ合ったシーンになる。3つのシーンともに徳島が不利益を被う形になったが山岡主審の判定自体は決して間違いではなかったように感じる。
MF清武功の遅延行為はかなり軽率だった。早くプレーを始めるように主審が促していたにもかかわらず、さらに水を飲もうとした。2枚目のイエローカードになることは山岡主審も分かっていたと思うが躊躇することなくイエローカードを提示。MF清武功はイエローカードを受けた後は「信じられない。」という表情で主審に文句を言ったが前半6分に1枚目のイエローカードを受けていたことを考えてプレーすべきだった。
一方、山形の3点目のゴールの場面は「直前にMF本田拓のファールがあったのでは?」と徳島の選手は抗議をしたがリプレーを見る限りでは「どっちもどっち」である。MF本田拓の一連のプレーならびに行為も決して褒められたものではないが先に手を出しているのはDFヨルディ・バイスの方である。こういう場面は攻撃側のファールを取るケースが多いことを考えると、むしろ、良い判定だったと言える。
■ 感情をコントロールできない選手は超・一流ではない。「両チームの選手の感情をコントロールすること」も主審に求められる仕事なのでその点ではあまり良くなかったが判定自体については「大きな落ち度はなかった。」と思う。判定に関する大きなミスは無かったと思うが、気になったのは徳島の選手の態度の悪さである。微妙なシーンがことごとく徳島側に不利なジャッジになった点は気の毒に感じるが判定自体に間違いはなかった場合は受け入れるしかない。
全ての選手は1試合1試合に全精力を注いでいるので納得できない判定が続いて感情をコントロールできない場面もしくは試合が出てくるのは仕方がないところもあるがさすがにこの試合における一部の徳島の選手の振る舞いはプロらしくなかった。具体的に名前を挙げるとMF清武功、DFヨルディ・バイス、MF杉本竜の3人になる。(※ DFヨルディ・バイスに対しては試合終了後にイエローカードが提示されている。)
ほとんどすべての選手はカッカした状態でプレーしたら本来のプレーは出来なくなる。「気持ちは熱く、プレーは冷静に!!!」というのは勝負の世界の鉄則になる。特にサッカーという競技は味方も敵もたくさんいるので特に冷静にプレーしないといけない競技になるが感情面をコントロールできない選手は超・一流とは言えないし、超・一流にはなれない。逆に言うと超・一流の選手は無駄にカッカしないものである。
1対3になった後は徳島の選手の何人かがラフプレーに走って山形の選手がピッチ上で倒れ込むシーンがいくつか発生したが「我を忘れてラフプレーに走って相手を傷つける。」というのは、一番、良くないことである。ピッチ上ならびにピッチ脇でチンピラのようなふるまいを見せるJリーガーの姿は、応援しているチームの選手であろうと、そうでないチームの選手であろうと、あまり見たくない光景である。
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