■ ビッグニュースが目白押しJ1は19節、J2は22節、J3は16節が終了した。真夏の戦いがスタートするが今年のJリーグの第2登録期間(ウインドー)は「2019年7月19日(金)~8月16日(金)」なのでJリーグの各クラブは次の試合から夏の移籍市場で獲得した新戦力をリーグ戦で起用できるようになる。MF宇佐美(G大阪)やMF関根貴(浦和)など今夏の移籍市場で古巣への復帰を決断した選手にとっては久しぶりにJリーグでプレーすることになる。
彼らの復帰戦には大きな注目が集まるが「今夏のJリーグの移籍市場はビッグニュースが目白押し」と言える。最大のニュースはMF久保建(FC東京→Rマドリー)の移籍になるがMF安部裕(鹿島→バルセロナ)もビッグクラブへの移籍を実現させた。DF安西(鹿島→ポルティモネンセSC)、FW鈴木優(鹿島→シントトロイデン)などの移籍話もニュースになったが、やはり、Rマドリーやバルセロナへの移籍となると別格である。
海外組ではDF冨安やMF中島翔も名門クラブへの移籍を実現させたので日本サッカー界が新時代に突入しつつあることを実感する派手なニュースがたくさん流れているが国内移籍もかつてないほどにぎわっており、MF今野(G大阪→磐田)、MF中村俊(磐田→横浜FC)、DF太田宏(FC東京→名古屋)、MF三田(神戸→FC東京)などビッグネームがたくさん動いた。ここまで移籍のニュースが多い夏になるのは初めてと言える。
■ 着々と戦力をアップさせているJ2の上位陣J1ではFC東京・G大阪・鹿島・横浜FMなどが主力を引き抜かれている。慌ただしい展開になっているがJ2は上位チームのほとんどが即戦力になりえる選手を獲得済み。上位チームのほとんどが戦力アップに成功しているので「新戦力のフィット具合とフィット時期」はポイントになるだろう。京都・山形・柏・大宮・水戸の5強を中心とした昇格争いになっているが新戦力の活躍で急浮上するチームも出てくるだろう。
ついに首位に浮上した京都は元日本代表MF藤本淳(G大阪)を獲得。若返りを進めるG大阪ではなかなかチャンスを得られなかったが過去に2年連続でベストイレブンに選出されるなどトップクラスのレフティとして活躍した選手である。「4-1-2-3」の「2の部分」で起用されることになると思うがMF福岡慎やMF金久保やMF重廣とは全く違った特徴を持っている。昇格に向けていい補強が出来たと言える。
4連勝で3位まで上がって来た柏は2人のブラジル人選手とMF三原雅(神戸)を獲得。出場機会に恵まれなかったMF村田和(→福岡)とMF高木利(→松本山雅)はチームを離れることになった。MF三原雅はネルシーニョ監督が神戸を指揮していた時も重宝された選手である。ボランチを中心にたくさんのポジションでプレーできるユーティリティー性を持った選手なので新天地の柏でも貴重な戦力になる可能性は高い。
■ 注目が集まるMF中村俊の移籍水戸は守備の要だったDF伊藤槙(→横浜FM)が流出した。これは大きなマイナスと言えるがFW小川航(磐田)とMF福満(C大阪)の獲得に成功。どちらも主力になれるだけの高いポテンシャルを秘めている。特に期待が集まるのは東京世代のFW小川航になる。磐田では出場機会に恵まれずに伸び悩んだが「軸になれるCF」を必要としていた水戸ではかなりのプレー時間が得られるはず。ゴールを量産したい。
横浜FCもここに来て3連勝。9位まで浮上してきたがMF中村俊(磐田)とFW皆川(広島)の獲得に成功した。41才のMF中村俊がどこまでやれるのか?は未知数と言えるが絶大な人気を誇る選手である。クラブを取り巻く空気が一気に変わるのは確実。MF中村俊を観るためにニッパツ三ツ沢球技場に足を運ぼうとする横浜FMのサポーターも少なくないだろう。長身のFW皆川も計算できるストライカーである。
J2の上位陣の中では京都・柏・水戸・横浜FCなどが夏の移籍市場で効果的な補強を行って戦力をアップさせたが10位の長崎もFWイバルボ(鳥栖)を獲得。彼もコンディション面が不安視されるが「チームを劇的に変えられるほどのスペシャルな能力を持った選手」であることは明らか。かなりの高額年俸だと思うが「ハイリスク・ハイリターンな補強」になった。フィットしたらFW呉屋との2トップは「J2最強」と言える。
■ 最下位のFC岐阜も積極的7勝8敗7分けで13位の東京Vはホワイト監督が退任。クラブOBの永井監督に託すことになった。独特の感性を持った永井監督がどういうサッカーを見せるのか?は興味深いがCFの補強に動いた。2017年にJ2だった群馬でプレーして22試合で10ゴールを記録した元韓国代表のFWカン・スイルの獲得に成功した。高さがあって足元の技術が高いCFである。フォワードの軸になり得る選手を獲得できた。
下位グループに注目すると19位の福岡が積極的な動きを見せている。攻撃の中心になれる選手を必要としているが実績十分のFWペドロ・ジュニオールの獲得に成功した。「隔年プレーヤー」という印象になるが神戸や鹿島では存在感を発揮したシーズンもある。MF石津が大怪我をして長期離脱することになったのでFWペドロ・ジュニオールにかかる期待は大きい。MF村田和もサイドアタッカーとしての能力は高い。
最下位のFC岐阜も積極的な動きを見せているがボランチのMF塚川(松本山雅)とアタッカーのMF馬場(大分)の獲得に成功。J2で実績のある選手を獲得して戦力アップに成功した。MF塚川はサイズがあって身体能力が高い選手なのでボランチでもCBでもプレー可能。どのポジションで使われるのか?も興味深い。MF馬場はシュートテクニックの高い選手である。こちらは攻撃の中心になれる選手である。
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