■ 攻撃的なサッカーを志向する横浜FマリノスJ1は後半戦に突入した。首位のFC東京が独走態勢に入りつつあるので、「このままFC東京が突っ走って初優勝を果たすのか?」が最大の注目点になるが、川崎Fや横浜FMや鹿島や札幌なども好位置に付けている。昇格1年目の大分が上位争いに参加しているのはサプライズと言えるが今シーズンのJ1は「東高西低」。G大阪や鳥栖などが残留争いに巻き込まれるなど西日本勢は苦戦を強いられている。
エキサイティングな試合が多くなっているが「攻撃的なサッカーを志向するチームが多くなっている。」というのは昨今のJリーグの特徴に挙げられる。上位争いに絡んでいるチームのほとんどが攻撃に特徴のあるチームになるが前半戦で目立ったのは横浜FMになる。18試合で30得点を奪っているがFWエジガル・ジュニオとMFマルコス・ジュニオールを中心とした攻撃サッカーはサポーターを魅了している。
横浜FMというと「横浜マリノス時代」から堅守が武器だった。DF井原、DF小村、DF松田、DF中澤、DF栗原などどの時代も日本代表の主力クラスのCBを擁しており、彼らの高さや強さは大きな武器になった。岡田武史監督の元、2連覇を達成した2003年と2004年も手堅いサッカーで勝ち点を積み上げたがポステコグルー監督になって一変。「ここまでカラーが変わるのか?」と思うほど横浜FMのサッカーは一変した。
MF中村俊やMF齋藤学やDF山中などの流出は、当然のことながら、痛手だったが「彼らが抜けた影響」をほとんど感じさせない戦いが出来ているというのは物凄い話である。FW仲川とMFマルコス・ジュニオールとFW遠藤渓には「J1屈指のスピード」があって、MF三好やMF天野純やFWエジガル・ジュニオにはテクニックがある。「今、J1のクラブの中で最も面白いサッカーを展開しているチーム」と言える。