■ 驚きだった横浜FCへの移籍数日前から噂になっていたMF中村俊(磐田)の移籍が確定した。横浜FMの下部組織で育った選手である。「横浜FCへの移籍には抵抗感がある。」と思っていたので個人的には「横浜FCへの移籍は実現しない。」と考えていたので驚きの結末となった。今シーズンはプレーする機会が少なかったので「今、どんな状態なのか?」を判断することは出来ないが41才になったファンタジスタは新しいスタートを切った。
FWイバとMFレアンドロ・ドミンゲスの2枚看板を擁しながら前半戦は12位で折り返した。8勝8敗5分けと不本意な成績になっているが横浜市周辺でも圧倒的な人気を誇るMF中村俊の加入はこれ以上ないほどの起爆剤になるだろう。どういう起用法になるのか?は分からないがMFレアンドロ・ドミンゲスとMF中村俊を共存させようとするならば「3-4-2-1」の方が機能しやすそう。採用するシステムにも注目したい。
MF中村俊の横浜FCへの移籍はRマドリーへの移籍が決まったMF久保建(FC東京)に続く「ビッグ移籍」になったが、Jリーグのクラブの中で、今夏、積極的な動きを見せているのは柏になる。ここに来て3連勝。3位で前半戦を折り返して調子は上向いているがFW ジュニオール・サントス (フォルタレーザ)とMFマテウス・サヴィオ(アラゴアーノ)を獲得。前者は188センチの大型ストライカー、後者はアタッカーになる。
こうなると外国人枠も気になるがMFクリスティアーノとMFヒシャルジソンは不動のレギュラー。FWオルンガは得点源になる。この3人は決まりなので残りの枠は「1」だけ。DFパク・ジョンスを鳥栖に貸し出しているがMFガブリエルもいるので外国人枠を巡る競争は熾烈を極める。他には使い勝手のいいMF三原雅(神戸)の獲得にも成功。「何が何でもJ1に昇格する。」という強い意気込みを感じさせる動きを見せている。
■ 即戦力とは考えにくい湘南ベルマーレの新加入選手J1のクラブではC大阪が積極的な動きを見せているがこちらは「今夏、チームを離れる選手のニュース」が主になっている。J3で大きな存在感を発揮していたMF山根永がJ2の金沢に育成型期限付き移籍して、MF福満はJ2の水戸、MF秋山大もJ2の山形に移籍することになった。3人とも期限付き移籍になる。他にはチームの顔だったFW柿谷に対して名古屋が獲得に乗り出しているので彼の動向も大いに注目される。
J1の残留争いに巻き込まれてしまった湘南も積極的な動きを見せている。得点力不足というのが問題点になるがDF毛利(金沢)の獲得に成功。今シーズンはあまりいいプレーを見せられなかったがポテンシャルの高い大卒2年目のSBの獲得に成功した。さらにはFWトカチ(レバークーゼンU19)とMF澤田恒(キッカーズ・オッフェンバッハ)を獲得しているがDF毛利も含めて3人とも即戦力になる可能性は低いだろう。
トルコの年代別代表を経験しているFWトカチは18才。170センチでアタッカー系の選手だと思われる。「このくらいの年齢で、かつ、年代別代表を経験している外国人選手を完全移籍で獲得する。」というのはJリーグでは珍しい話になるが大化けしてくれるとクラブとしては有り難い。今シーズンはJFLのFC今治から加入したDF小野田が主力級の活躍を見せているが昨今の湘南の補強はバラエティーに富んでいる。
■ 夏の勝者と言えるガンバ大阪上位争いに参加している横浜FMもニュースの多い夏になっている。J2の水戸でMVP級の活躍を見せていたDF伊藤槙(水戸)の獲得に成功。こちらも昨今はJ2やJ3で活躍していた選手を個人昇格させるケースが多くなっているので「最近の横浜FMっぽい補強になった。」と言える。DF伊藤槙はJ1でプレーするのは初めてになるがDFチアゴ・マルチンスやとDF畠中のバックアッパーの役割を担うことになる。
攻撃陣ではMFイッペイ・シノヅカが大宮に移籍。10番を背負ったMF天野純のロケレンへの移籍は驚きだった。その一方でMF泉澤(ポゴニ・シュチェチン)の獲得に成功。またしてもドリブルが得意な選手を獲得した。開幕直後に獲得したMF中川風にも期待したいがMF天野純が抜けたことで中盤はやや手薄になっている。U-20W杯で活躍したMF山田康もいるが2.5列目でプレーする選手の補強がありそうな状況である。
MF久保建とMF中村俊の移籍に次いで3番目にニュースになったのはMF宇佐美の復帰話だろう。中学年代の頃から特大級の注目と期待を集めたMF宇佐美も27才。欧州では思うような活躍が出来ずに日本に撤退となったがこのタイミングで残留争いに巻き込まれているG大阪への復帰を決断した。ここ最近のG大阪は「3-1-4-2」を採用するケースが多くなっているのでインサイドハーフで起用される可能性がある。
若い頃は「世界でも屈指の選手になるのではないか?」と期待されていた選手なので現状のMF宇佐美については歯がゆい思いで見ている人がほとんどになると思うが、おそらく、G大阪ならびにJリーグでは大きな存在感を発揮できるだろう。MF井手口(グロイター・フュルト)の復帰も「濃厚」と報道されており、MF宇佐美ならびにMF井手口のダブル獲得に成功するようだとG大阪は夏の移籍市場での勝者になる。
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