大分トリニータ→ 2013年以来のJ1復帰を果たした大分は「降格候補の1つ」に挙げられていたが開幕戦で鹿島をアウェイで下すなど快進撃を見せている。15節を終えた時点で7勝4敗4分けで勝ち点「25」。6位というのは十分すぎるほどの成績になる。「J1残留」というのが今シーズンの最大の目標だったが15試合で勝ち点「25」というのは上出来である。J1の18クラブの中で「最大のサプライズチームは大分」と言えるだろう。
エースのFW藤本憲は15試合で7ゴール。J1の得点王争いに絡んでいる。代表入りも期待されるほどの結果を残している。キャリアをスタートさせたのはJFLのSP京都。ここでの活躍が評価されてJ3の鹿児島にステップアップして鹿児島では2年連続でJ3の得点王に輝いた。昨今はJFLやJ3から這い上がって来た選手の活躍が目立っているが典型的な成り上がりである。J1でも得点力の高さは目立っている。
FW藤本憲が目立ちに目立っているがここに来てMFオナイウ阿道も好調。14試合で5ゴールを挙げている。FW藤本憲がいたので当初はベンチスタートが続いたが結果を出して地位を確立した。昨シーズンはJ2の山口でプレーして42試合で22ゴールを記録。J2で躍動したが高い身体能力を生かしたダイナミックなプレーは大きな武器となる。年齢や将来性を考えるとMFオナイウ阿道の方が代表入りに近い存在である。
オフに甲府から獲得したMF小塚もチャンスメイクの部分で目立っている。昨シーズンはJ2で31試合に出場して6ゴール11アシストを記録したが、今シーズンはJ1で15試合に出場して1ゴール2アシスト。抜群の攻撃センスを持っている。FW藤本憲は29才なので若手ではないがその他の攻撃的なポジションの選手は若い選手が多い。若くて才能に恵まれた選手が多いのも今シーズンの大分の特徴と言える。