GK 大迫敬介 (サンフレッチェ広島) 6.5
→ 代表デビュー戦で4失点。苦い経験になったが4失点ともにキーパーを責めるのは酷。どうしようもない形での失点だったので彼の責任ではない。キャッチングは安定しており、ハイボールの処理もまずまず。フィードの部分でも落ち着いてプレーしたので、19才のキーパーとは思えないほど堂々としたプレーを見せた。4失点ならびに大敗というに結果については残念だったポジティブな印象を残した。
DF 原輝綺 (サガン鳥栖) 5.5
→ もともと守備型の選手なので「守備面を期待されての先発起用」だったと思うがチリの攻撃は右サイドが主体だったのでDF原輝綺のいるサイドから攻め込まれるシーンは多くなかった。本職はボランチなので右SBというのは慣れたポジションとは言えないがそのあたりのことを加味すると「まずまずだった。」と言える。3失点目はマークについていたFWアレクシス・サンチェスにやられたが難しい対応になった。
DF 植田直通 (セルクル・ブルージュ) 5.5
→ ここ最近は代表から外れるケースも多くなっている。先の2連戦はクラブの事情で辞退するなどアピールするチャンスがほとんどなかったので今回のコパ・アメリカは絶好のアピールのチャンスと言える。前半12分にはMF中島翔のCKからヘディングシュートを放ったがキーパーの正面に飛んだ。警戒していた相手のエースのFWバルガスに2ゴールを許すなど計4失点だったがCBコンビを責めるのは酷だろう。
DF 冨安健洋 (シントトロイデン) 5.5
→ 五輪世代でありながらフル代表の中心になっているので「違い」を見せたかったが出来としては普通。4失点したものの、「CBがやられた。」という印象はあまりない。DF植田直との関係性はまずまず良かったが4失点を喫しているので高評価するのは難しい。2失点目はシュートブロックに行ったが足に当たってコースが変わってしまった。避けるわけにはいかないので「アンラッキーだった。」と言うしかない。
DF 杉岡大暉 (湘南ベルマーレ) 5.0
→ 先のとおり、チリの攻撃は右サイドが中心になった。右ウイングのFWフエンサリダ、インサイドハーフのMFアランギスの両方をケアしないといけない難しい役回りだったが、その上、右SBのDFイスラも攻撃に絡んでくる。大変な役回りになったのは気の毒に感じるが守備に追われて自分の攻撃的な良さは出し切れなかった。ただ、この状況で「攻撃面での貢献を期待する。」というのは酷と言えるだろう。
MF 柴崎岳 (ヘタフェ) 6.5
→ スタメンのほとんどが五輪世代だったがMF柴崎岳とMF中島翔とDF植田直は年上の世代。オーバーエイジのような立ち位置になったがキャプテンマークを巻いて違いを見せた。前半44分と後半12分にはFW上田に絶妙なパスを通して決定機をお膳立て。2アシストが記録されていても全くおかしくなかった。悔やまれるのは4失点目につながったヘディングでのパスミスになるがクオリティの高さは示した。
MF 中山雄太 (ズヴォレ) 5.0
→ オフにズヴォレに移籍したが出場機会に恵まれず。試合勘の問題を抱えている中、代表デビューを果たしたが、1失点目はマークに付いていた選手に頭の上からヘディングを叩き込まれて、3失点目もデュエルの勝負に敗れてクロスを上げられた。落ち着いて味方にパスを供給するシーンもあったが攻守ともに低調な出来だったのは否めず。ボランチは慣れたポジションではないので気の毒に感じるところもあるが・・・。
MF 前田大然 (松本山雅) 4.5
→ 「2トップの一角でスタメン」と思われたが「4-2-3-1」の右SHでの起用になった。不慣れなポジションでプレーすることになったのは気の毒だったが持ち味であるスピードを披露できたのは2シーンのみ。初代表でビビってしまったのか、自分の良さをほとんど出せないままで途中交代となった。チャレンジを全くしなかったので「積極的にチャレンジしたが良さは出せなかった。」という選手よりも印象は悪くなる。
MF 久保建英 (FC東京) 5.5
→ ついにレアル・マドリー行きが決定。世界中のサッカーファンの注目が集まる中での試合になったがいくつかいいプレーはあった。後半20分には得意のドリブル突破から決定機を迎えたが左足のシュートは枠を捉えることが出来ず。得意の形だったので「決めたかった。」と言える。いくつか見せ場を作ったがボールを受ける回数は少なめ。ポテンシャルを考えると絶賛するような出来ではなかった。
MF 中島翔哉 (アルドゥハイル) 4.5
→ 積極的にドリブルで仕掛けたが止められるシーンが多かった。彼の不用意なロストからカウンターのピンチを招く場面もあって序盤のいい流れを日本が自ら手放す要因の1つになった。賛否両論ある中で今冬にカタールのクラブに移籍したので「本当にカタールで順調に成長しているのか?」と厳しい目で見られる状況になっているのでいいプレーを見せないといけないがこの日は低調なプレーに終始した。
FW 上田綺世 (法政大) なし
→ 前半44分にはMF柴崎岳のスルーパスから抜け出してキーパーもかわしたがシュートは枠外。後半12分にもMF柴崎岳のパスからドフリーで決定機を迎えたが決められず。「この2つのシーンのどちらかを決めていたら面白い展開になった。」と思うので痛恨のシュートミスになった。後半30分にもMF三好のパスから決定機を迎えたが動き自体は非常に良かった。極めて評価の難しいパフォーマンスになった。
MF 三好康児 (横浜Fマリノス) 6.0
→ 後半21分にMF安部裕と同じタイミングで投入されるとそのまま右SHでプレーした。後半の日本は左サイドから攻撃を仕掛けるシーンが多かったのでボールに触る回数は多くなかったがボールを受けたときは光るプレーを見せた。最大の見せ場は後半30分にFW上田に出した絶妙なスルーパスになる。トラップが少し流れてしまったので飛び出してきたキーパーの体に当たったが最高のパスを通した。
MF 安部裕葵 (鹿島アントラーズ) 6.0
→ MF三好と同時に投入されたがプレーに関与する回数はMF三好よりも多かった。終了間際には持ち味である仕掛けからペナルティエリアのすぐ外でファールをゲットするなど質の高いプレーを見せた。MF前田大とMF中島翔が攻撃の部分でほとんど機能していなかったのでもう少し早いタイミングでMF三好とMF安部裕を投入しても面白かった。スタメンのチャンスもあると思うので次節以降に期待したい。
FW 岡崎慎司 (レスター) なし
→ ロシアW杯以来の招集。この時以来の代表戦だった。国際Aマッチは117試合目。後半34分に投入されると持ち味であるアグレッシブなプレーを見せたがシュートチャンスは訪れず。起点になるプレーはいくつかこなしたが大きな見せ場は無かった。
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