■ 3年連続となる仙台開催毎年恒例のU-16インターナショナルドリームカップが開幕。5回目の開催となるが3年連続での仙台開催となった。日本は1回大会の2015年と3回大会の2017年に優勝している。今大会は日本・ルーマニア・ナイジェリア・メキシコの4カ国が参加するがU-16日本代表は初戦でルーマニアと対戦した。「古豪」と言われるルーマニアは1994年のアメリカW杯のときにレフティのMFハジを中心にベスト8に進出している。
日本は「4-2-2-2」。GK高橋一(神戸U-18)。DF森田翔(FC東京U-18)、DF諏訪間(横浜FMユース)、DF工藤孝(浦和ユース)、DF松木(青森山田高)。MF豊田晃(名古屋U18)、MF山根陸(横浜FMユース)、MF中村仁(G大阪ユース)、MF山崎太(横浜FCユース)。FW河野(山口U-18)、FW原直生(湘南U-18)。ボランチで起用されているMF山根陸は昨年のU-16インターナショナルドリームカップにも出場している。
ベンチスタートになったのはGK田中春(磐田U-18)、DF波本(金沢U-18)、MF大迫(FC東京U-18)、MF東廉(清水ユース)、MF三木(G大阪ユース)、FW千葉(清水ユース)、FW勝島(京都U-18)の7名。DF波本は187センチの長身CB。昨年の末に行われた高円宮杯U-15サッカー選手権大会で決勝まで進んだ金沢U-15の中心選手だった。GK高橋一、MF三木、FW千葉の3人は追加招集された選手になる。
■ PK戦を制して勝ち点「2」を獲得試合は大方の予想どおりで日本がボールを保持する展開になった。正確なパスワークを見せて主導権を握る展開になったがルーマニアは右サイドに張った7番の選手のドリブルからチャンスを作った。前半26分には攻撃参加したボランチのMF豊田晃が決定機を迎えたが決められず。逆に前半40分にカウンターから失点。先制ゴールを許した。前半は1対0とルーマニアがリードして折り返した。
後半開始から日本はFW原直生(湘南U-18)とMF⼭崎太(横浜FCユース)を下げてFW勝島(京都U-18)とMF三木(G大阪ユース)を投入。180センチとサイズのあるFW勝島の投入によって攻撃のバリエーションは増えた。後半4分には山口U-18のFW河野が抜け出して決定機を迎えたが相手キーパーの好セーブで同点ゴールとはならなかった。ルーマニアは高さを生かしたセットプレーからチャンスを作った。
0対1のままで後半の終盤に投入すると後半33分に途中出場した清水ユースのFW千葉が2トップの相方のFW勝島とのワンツーから抜け出して同点ゴールを奪った。試合は1対1で90分の戦いが終了。PK戦に突入した。PK戦ではルーマニアの2人目と4人目が失敗。4人全員がPKを成功させた日本がPK戦を制した。PK勝ちの日本は勝ち点「2」を獲得。PK負けのルーマニアも勝ち点「1」を獲得した。
■ 父親は有名なプロレスラー今大会に出場しているU-16日本代表の選手のほとんどは2003年生まれになる。4年後に開催される2023年のU-20W杯のときに主軸となる世代で、レアル・マドリーの下部組織でプレーしているMF中井卓(Rマドリード・カデーテA)もU-16世代になる。昨秋に行われたU-16アジア選手権のときにレギュラーとして活躍した左SBのDF中野伸(鳥栖U-18)もこの世代になるが彼は今回のメンバーには選ばれていない。
今年の秋にはU-17W杯が開催されるので「U-16世代からどれくらいの選手がU-17W杯のメンバーに入ってくるのか?」が注目点になるがボランチのMF山根陸(横浜FMユース)、DF松木(青森山田高)、FW勝島(京都U-18)あたりは競争に絡んでくる可能性がある。U-16アジア選手権を制覇したグループの競争に入っていくのはなかなか大変だと思うが今大会でアピールをして年上の世代の代表にも絡んでいきたい。
ボランチのMF山根陸(横浜FMユース)は「世代を代表する選手の1人」になるが正確な技術と判断力が魅力になる。落ち着いてボールを保持してポゼッションサッカーの中心になることが出来る。同点ゴールをアシストしたFW勝島(京都U-18)はサイズがあって足元の技術も高い。終了間際に訪れた決定機は外してしまったが大型フォワードとして期待は高い。前線でしっかりと起点になることも出来る。
CBでプレーしたDF諏訪間(横浜FMユース)は183センチの長身。フィード力も武器となるが父親は有名なプロレスラーの諏訪魔選手になる。父親の188センチ/120キロなので183センチ/76キロの息子と並んでも一回り or 二回り大きい体格になるが父親譲りの恵まれた体格は大きな武器となる。今度、DF諏訪間が活躍するたびに「プロレスラーの諏訪魔の息子」という形でスポットライトが当たるだろう。
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