FC琉球→ 昇格1年目のFC琉球は開幕4連勝。最高のスタートを切った。首位に立った時期もあったが5節から8試合勝ちなしと苦しんだ。結局、5節以降は13試合で2勝5敗6分け。4連勝を達成した後はなかなか勝ち点「3」を手にすることが出来ずに苦労しているが序盤戦で作った貯金は大きくて17節を終えた時点では10位。まずまずの位置に付けている。プレーオフ圏内となる6位の長崎との差は「3」のみとなる。
23得点というのは甲府に次いで2位タイとなるが、エースのFW鈴木孝が17試合で11ゴールと爆発している。こちらも開幕当初と比べるとここ最近は勢いが落ちてきたが十分すぎるほどの成績を残している。昨シーズンは大卒ルーキーのFW和田凌が1トップを務めるケースが多かったが実績十分のFW鈴木孝が「FC琉球の顔」となってゴールを量産している。ここまでは得点王争いでも中心になっている。
守備陣は17試合で20失点。まずまずの数字と言える。守護神だったGK朴一圭(横浜FM)が抜けたのでキーパーが不安視されていたがコスタリカ代表経験のあるGKカルバハルが素晴らしい活躍を見せている。昨シーズンは徳島でも水戸でも出番に恵まれずに苦しんだがFC琉球で地位を確立した。ただ、現在は怪我で離脱中。「全治3週間~4週間」と診断されており、サブキーパーのGK石井にかかる期待が大きくなった。
最終ラインもオフにDF瀧澤(水戸)が流出した。大きな穴になる可能性もあったが新加入のDF岡崎亮が主力に定着。DF増谷とのコンビは安定している。「攻撃型チーム」という印象は強いが樋口監督になって粘り強い守備も特徴の1つになった。上との差も下との差もそれほど広がっていないので上位争いに参加できるか?下位グループに巻き込まれるのか?の分岐点を迎えているがここまで悪くない戦いを見せている。