ファジアーノ岡山→ 有馬監督を招聘した新しいスタートを切った岡山は17節を終えた時点で7勝5敗5分けで勝ち点「26」。8位と好位置に付けている。ここ4試合で3勝1分け。序盤戦はリードを奪った状態で後半の終盤を迎えながら追いつかれて勝ち点を取り逃がす試合が目立ったので「試合の締めくくり方」が大きな問題として露呈したがここ最近はリードを守ったまま試合終了のホイッスルを聞くことが出来るようになっている。
J2の上位陣は大混戦になっているので「初のJ1昇格」を十分に狙えるポジションに位置するがチームを牽引しているのは元韓国代表のFWイ・ヨンジェになる。昨シーズンは怪我の影響もあって11試合で1ゴールにとどまったが今シーズンはストライカーとして覚醒中。17試合で11ゴールと量産体制に入っている。得点王争いの中心になっており、久々となる韓国代表への復帰も十分に考えられる状況である。
FWイ・ヨンジェとともに攻撃の中心を担っているMF仲間も17試合で6ゴールを記録している。自己最多が2018年の8ゴールなので「自己記録更新」の可能性は高まっている。チームの総得点は「21」。チームの総得点の81.0%をFWイ・ヨンジェとMF仲間が記録していることになる。どちらもここまでのJ2でベストイレブン級の活躍を続けており、プレーヤーとしての価値を高めている。充実したシーズンになっている。
一方の守備陣は17試合で19失点。まずまずと言える。今シーズンもGK一森とGK金山の正キーパー争いは熾烈を極めるがここ最近はGK一森が起用されている。キーパーとしての系統は異なるがハイレベルなキーパーを2人も擁しているのは岡山の強みとなる。最終ラインを統率しているのはC大阪から加入したベテランのDF田中裕になる。若手のDFチェ・ジョンウォンとCBコンビを組むケースが多くなっている。