ツエーゲン金沢→ 柳下監督になって3年目となる金沢は16節を終えた時点では6勝4敗6分けで勝ち点「24」。8位に位置する。2位の水戸との差は「6」のみ。上位争いに参加している。ここ3試合は連続してノーゴールなので一時と比べると勢いが落ちてきているが16試合で21得点を奪っている。不安視されていた攻撃陣が活発で、FW小松蓮・MF大石竜・FW杉浦恭・FWクルーニーの4人が3ゴールでチーム内得点王になる。
一方の守備陣は最終ラインの要だったDF庄司が退団。攻撃陣以上に開幕前は不安視されていたが16試合でわずか12失点。水戸・柏・山形に次いでJ2で4番目に少ない失点数になる。大卒2年目のDF山本義が守備の要として君臨しており、ベテランのDF廣井が開幕からレギュラーポジションを獲得。素晴らしい働きを見せている。得失点差「+9」というのは「+12」の甲府、「+10」の山形に次いで3番目になる。
若手中心のメンバー構成で更なる成長が期待できる選手が多いことを考えると「初のJ1昇格」を狙える状況と言える。過去最高順位は昇格1年目の2015年の12位。今シーズンの開幕前のチームの目標は「クラブ史上初となる1桁順位」だったが上方修正が必要なくらいの好成績を残している。2016年には入れ替え戦を経験するなどJ3降格の危機を迎えたこともあったが柳下監督になって着実にクラブ力を付けている。