■ 3戦目の相手はポルトガルトゥーロン国際大会の3戦目。2連勝で勝ち点「6」。首位に立つ日本は3戦目でポルトガルと対戦した。横内監督代行が指揮を執るU-22日本代表は初戦でイングランドに2対1で逆転で勝利すると2戦目はチリを相手に6対1で大勝。FW旗手(順天堂大)がハットトリックを達成する大活躍を見せた。一方のポルトガルは1勝1敗。初戦はチリに0対1で敗れたが2戦目はイングランドに3対2で勝利している。
日本は「3-4-2-1」。GK波多野(FC東京)。DF大南(磐田)、DF岡崎慎(FC東京)、DF田中駿(大阪体育大)。MF松岡大(鳥栖)、MF田中碧(川崎F)、MF長沼(愛媛FC)、MF舩木翔(C大阪)、MF神谷(愛媛FC)、MF伊藤達(ハンブルガーSV)。FW小松蓮(金沢)。2試合連続でベンチスタートだったGK波多野、MF松岡大、FW小松蓮の3人がスタメン出場。これで選ばれた選手は全選手がスタメンを経験したことになる。
ベンスタートになったのはGKオビ・パウエル・オビンナ(流通経済大)、GK山口(エストレマドゥーラ)、DF椎橋(仙台)、MF高宇洋(G大阪)、MF川井(山口)、MF相馬(名古屋)、MF岩崎(札幌)、MF三笘(筑波大)、FW小川航(磐田)、FW旗手(順天堂大)の10名。DF古賀(柏)は怪我のためチームを離れている。チリ戦ではFW旗手が3ゴール、MF岩崎が2ゴール、MF三笘が1ゴールを挙げる活躍を見せた。
■ 引き分けで首位通過確定「引き分けでも首位通過」という極めて有利なシチュエーションで3戦目を迎えた日本だったが初戦や2戦目ほどいいサッカーは出来なかった。試合前の時点では日本が8得点/2失点、ポルトガルが3得点/3失点なので、ポルトガルは日本を上回って首位通過を果たすためには「少なくとも3点差以上」で勝利する必要があった。ポルトガルが序盤からアグレッシブに来るかと思われたがそこまでではなかった。
双方ともなかなかシュートチャンスを作れない前半になった。前半は0対0で終了した。迎えた後半17分にFW小松蓮を下げてFW小川航を投入。彼の投入によって前線で起点が出来るようになった。FW小川航を中心に攻め込むシーンは増えたが後半21分のMF長沼のシュートは相手キーパーのセーブされてしまう。MF長沼が右サイドから抜け出したこのシーンが「日本にとっては最大の決定機」だった。
0対0で終盤に突入するが後半40分に上手くボールを回されて逆サイドに展開されると抜け出したFWエンバロがキーパーとの1対1を落ち着いて決めてポルトガルが先制に成功する。途中出場したFWエンバロのゴールが決勝点となって1対0でポルトガルが勝利。日本は「引き分け以上」で自力で首位通過を確定させることが出来たが勝ち点を奪えず。GL突破の確定は第2試合まで持ち越しとなった。
■ 勝たないといけない相手この後に行われたチリとイングランドの試合は2対1でチリが勝利した。B組は2勝1敗で日本とポルトガルとチリが並ぶ形になったが得失点差「+5」の日本の首位通過が確定。2位は得失点差「+1」のポルトガルで、得失点差「-3」のチリが3位。今大会は3連覇中だったイングランドは3連敗に終わった。日本は自力でGL突破を決めることは出来なかったが厳しい組を勝ち抜いて決勝T進出を果たした。
「準決勝の相手がどこになるのか?」は決まっていないがブラジルやアイルランドやメキシコあたりとの対戦になる可能性が高い。準決勝で敗れたとしても3位決定戦が行われるのでフランスの地であと2試合を戦えることになった。順位決定戦が用意されているのでGLを突破できなかったとしても最低4試合は戦えるレギュレーションになるが強豪国とタイトルを賭けて戦えるというのは大きい。いい経験になるだろう。
GLを突破できたのは良かったがすでに2020年の東京五輪の出場の可能性が消滅しており、U-18で臨んだポルトガルを相手に「引き分け以上」という結果を残せなかったのは悔やまれる。当然、この年代での「4才差」というのは相当に大きい。もちろん、日本も今大会はベストメンバーとは程遠い編成になっているがポルトガルとは言っても「一回り下の世代」が相手である。勝たないといけない試合だった。
■ 飛び級での選出となるMF松岡大(鳥栖)明らかに格下の相手なので残念な結果になったが「引き分けでもOK」という点がマイナスに作用したように感じられる。過去2試合はアグレッシブに戦うことができたがこの日は受け身のサッカーになった。しかも、得失点差を考えると「2点差で負けてもほぼ間違いなくGLを突破できる」というシチュエーションだった。「大差で負けなければOK」という状況はなかなか経験できないことなので難しい状況だった。
かなり余裕のある状況だったのでここまでスタメンの機会がなかったGK波多野とMF松岡大とFW小松蓮がスタメンで起用された。3人にとっては大きなチャンスの場だったが金沢のFW小松蓮はあまりいい仕事が出来なかった。途中出場した2戦目のチリ戦もあまりいいプレーを見せられなかったが同様に空回り気味。前線で起点になれなかった。シュートシーンにもあまり絡めずに不完全燃焼に終わった。
一方のMF松岡大はWボランチの一角でプレーしたが出来としてはまずまず良かったと言える。2001年生まれなのでパリ世代の選手になる。飛び級での選出になるが途中出場したチリ戦に続いて好プレーを見せた。派手さはないが堅実なプレーが出来る選手で目の前にスペースがあったらドリブルで持ち上がることも出来る。年上の選手の中に混じっても堂々としたプレーを見せて五輪代表でも存在感を発揮している。
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