■ 同じ1勝0敗0分けのチリとの対戦フランスで開催されているトゥーロン国際大会のGLの2試合目。初戦でイングランドと対戦して2対1で逆転勝利を飾った五輪代表は2戦目でチリと対戦した。チリも初戦は1対0でポルトガルに勝利して勝ち点「3」を獲得している。久しぶりとなるGL突破に向けて日本は大事な試合になる。3戦目の相手となるポルトガルは「U-19の選手」で構成されているチームなのでチリに勝利出来るとGL突破が見えてくる。
日本は「3-4-2-1」。GK山口(エストレマドゥーラ)。DF大南(磐田)、DF岡崎慎(FC東京)、DF椎橋(仙台)。MF田中駿(大阪体育大)、MF高宇洋(G大阪)、MF川井(山口)、MF相馬(名古屋)、MF岩崎(札幌)、MF三笘(筑波大)。FW旗手(順天堂大)。2試合連続スタメンとなったのはDF大南とDF岡崎慎とDF椎橋の3人のみ。その他の8人は初スタメンとなる。DF椎橋は初戦のイングランド戦はボランチでプレーしている。
ベンチスタートになったのはGK波多野(FC東京)、GKオビ・パウエル・オビンナ(流通経済大)、DF古賀(柏)、MF長沼(愛媛FC)、MF舩木翔(C大阪)、MF田中碧(川崎F)、MF松岡大(鳥栖)、MF神谷(愛媛FC)、MF伊藤達(ハンブルガーSV)、FW小川航(磐田)、FW小松蓮(金沢)の11名。GK波多野とMF松岡大とFW小松蓮の3人は2試合連続のベンチスタート。MF伊藤達はコパ・アメリカのメンバーにも選ばれている。
■ まさかの大勝で2連勝を飾る。試合は前半7分に右WBのMF川井のパスを起点にコンビネーションから抜け出したMF三笘がキーパーとの1対1を落ち着いて決めて日本が先制に成功する。さらに前半12分には左WBで起用されたMF相馬がドリブルで仕掛けてグラウンダーのクロスを入れるとファーサイドのFW旗手が押し込んで追加点を奪った。さらに前半18分にもMF三笘のパスを受けたFW旗手が冷静に流し込んで3点目を奪った。
前半35分にチリがセットプレーの流れから1点を返したが前半39分にMF岩崎が決めて4点目を奪うと前半46分にもFW旗手のパスを受けたMF岩崎が決めて5点目を奪った。札幌のMF岩崎は前半37分と前半38分に決定機を迎えたが決められず。3度の正直で自身初ゴールを決めると続けざまに自身2点目を奪った。前半のみで5ゴールを奪った日本が5対1と大量リードを奪ってハーフタイムに突入する。
迎えた後半も日本ペースは変わらず。後半18分にMF岩崎のパスを受けたFW旗手がミドルシュートを決めて6点目のゴールを奪った。2020年からの川崎F入りが内定している大学4年生のFW旗手は3ゴール1アシストの大活躍。同じく2020年からの川崎F入りが内定している大学4年生のMF三笘も1ゴール1アシストと躍動した。6対1で大勝した日本は2連勝。GL突破に大きく前進した。敗れたチリは1勝1敗となった。
■ 躍動したテクニシャンのMF三笘どの世代の日本代表も南米勢を苦手にしている。苦戦が予想された中、圧倒的に攻め込んで大量6ゴール。まさかの展開になった。第2試合はポルトガルが3対2でイングランドに逆転勝利を飾ったので1勝1敗のポルトガルが2位に浮上したが得失点差は「+0」。2連勝の日本は「+6」なので3戦目のポルトガル戦は大差で敗れない限りは首位でGLを突破できるだろう。有利な状況で3戦目を迎えることになった。
特に素晴らしかったのは前半の戦いぶりになる。「東京五輪代表チームにとって過去最高の出来だった。」と言える。チリは球際の強さに定評のあるチームでハイプレスも持ち味。「チリにプレッシャーをかけられてうまくボールが回らない。」という展開になることも考えられたが臆することなくチャレンジしてチリのプレスをかいくぐって決定機をたくさん作った。5ゴールを奪った前半の内容は圧巻だった。
特に目立ったのはMF三笘になる。筑波大の4年生になるが高度なテクニックを駆使して攻撃の起点になった。この世代の選手はテクニックのある選手が多いがその中でもMF三笘のテクニックの高さは際立つレベルである。前半7分には華麗なプレーから先制ゴールをゲット。川崎Fでチームメイトになる予定のFW旗手とのコンビネーションは最高だった。代表定着に向けて大きなアピールが出来たと言える。
■ 初出場組が持ち味を発揮当然、ハットトリックを達成したFW旗手も目立った。これまでは五輪代表においてはシャドーの位置で起用されるケースが多かったがこの日は1トップ。彼はアタッカーではなくてストライカーなので1トップの方が持ち味は発揮しやすい。ドリブルが得意な選手でドリブルからシュートに至るまでがスムーズ。ドリブルからシュートへの形を持った選手である。自分の形に持っていったら高確率で仕留めることが出来る。
中盤は新戦力が多かったがG大阪のMF高宇洋はWボランチの一角でプレーして攻守に気の利いたプレーをを見せた。初戦のイングランド戦ではMF田中碧(川崎F)が目立ったがこの日はMF高宇洋が中心になった。父親が元・中国代表のプレーヤー。母親は日本人なので異色の経歴を持っているが代表初出場で存在感を発揮した。五輪代表のボランチは絶対的な選手がいない状況なので彼にもチャンスはあるだろう。
左WBのMF相馬も代表初出場だったが持ち味をいかんなく発揮した。前半12分のFW旗手のゴールは彼の突破&クロスから生まれた。五輪代表は左WBの位置にMF遠藤渓を起用するケースも少なくない。SB系の選手ではなくてアタッカー系の選手を左WBに置くケースが珍しくないがMF相馬も大きなアピールが出来たと言える。初戦のイングランド戦で出番の無かった選手がチリを相手に爆発。ピッチ上で躍動した。
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