■ 宿敵の韓国との対戦ポーランドで開催されているU-20W杯は決勝Tに突入した。1勝2分けで2位通過を果たした影山JAPANは宿敵の韓国と対戦した。韓国は「死のグループ」と呼ばれたF組を2勝1敗。ポルトガルを抑えて2位通過を果たした。FIFA主催の男子の世界大会に限定すると世界大会で日韓戦が実現するのは2003年のワールドユース以来。このときはFW坂田が2ゴールを奪った日本が2対1で勝利。ベスト8進出を果たした。
日本は「4-2-3-1」。GK若原(京都)。DF菅原(名古屋)、DF瀬古(C大阪)、DF小林友(神戸)、DF鈴木冬(湘南)。MF齊藤未(湘南)、MF藤本寛(東京V)、MF西川潤(桐光学園高)、MF郷家(神戸)、MF山田康(横浜FM)。FW宮代(川崎F)。GLの3戦目のイタリア戦で負傷交代したFW田川(FC東京)とFW斉藤光(横浜FC)はチームを離脱している。コンディション不良だったMF藤本寛、MF郷家、FW宮代がスタメンに復帰して来た。
ベンチスタートになったのはGK茂木秀(C大阪)、GK鈴木彩(浦和ユース)、DF三國ケネディエブス(福岡)、DF東俊希(広島)、MF喜田陽(福岡)、MF伊藤洋(名古屋)、MF中村敬(G大阪)、FW原大智(FC東京)の8名。FW田川とFW斉藤光が離脱したのでベンチメンバーは通常よりも2人少なくなった。GK茂木秀、GK鈴木彩、MF喜田陽の3人はまだ今大会でプレー機会を得られていない。GK鈴木彩は飛び級での選出になる。
■ 後半39分に失点してベスト8進出はならず・・・。試合の前半は日本ペースになった。5バック気味の布陣で引いて守る韓国に対して日本がほぼボールを支配して攻め込む展開になった。ただ、なかなかシュートチャンスを作れなかった。前半20分あたりでMF郷家とMF西川潤のポジションを変更。FW宮代とMF西川潤の2トップのような形になった。一方の韓国は前半23分あたりで「5-3-2」から「5-4-1」にシステムを変更。前半の韓国は苦しい流れになった。
後半開始から韓国はCBの1人を下げて11番のドリブラーを投入。4バックに変更すると流れが良くなった。五分五分の展開になったが後半5分に日本がFKのチャンスを獲得するとこぼれ球をMF郷家がシュート。これが決まって「先制ゴールか!?」と思われたが残念ながらVARによってオフサイドと判定されてしまう。後半26分にはMF中村敬とFW宮代に決定機が訪れたがいずれも決めることができなかった。
すると後半39分に右SBのDF菅原のパスが引っかかって相手ボールになるとクロスから193センチのFWオ・セフンにヘディングシュートを決められて失点。痛すぎる先制ゴールを許した。その後、FW原大智とDF東俊希を投入。同点ゴールを目指したが追いつくことは出来なかった。1対0で勝利した韓国が「世界大会での日韓戦」を制してベスト8に進出。初黒星となった日本はラウンド16で姿を消すことになった。
■ ミスから失点。チャンスを生かせず。上位進出が期待された影山JAPANだったがベスト8進出はならなかった。前半の日本のボール支配率は72%。過去の日韓戦ではほぼなかったと思われるほど日本が圧倒的にボールを保持した。韓国の守備はハマらなくて日本が押し込む展開になったが前半のうちに先制ゴールを奪えなかったのが痛かった。ハーフタイムで韓国が11番の選手を投入すると流れは一変。後半は韓国がペースを握った。
悔やまれる敗戦になったが後半32分にCKからDF小林友がフリーでヘディングシュートを放っており、その直後には右サイドを抜け出したMF中村敬がキーパーと1対1の決定機を迎えた。こぼれ球を拾ったFW宮代も右足でシュートを放ったがポスト直撃。苦しい流れの中、何とか辛抱してようやく巡って来た3つの大チャンスを生かせなかったのが響いた。決定機を生かせないとこういう結果になってしまう。
失点シーンも悔やまれる。MF山田康がボールを奪ったが中盤でボールを奪われてしまった。その後、サイドに展開されたがDF菅原がしっかりと対応。ボールを奪い返したが繋ごうとしたボールがフリーの相手選手に渡ってしまった。193センチのFWオ・セフンに対してDF小林友はしっかりと対応していたが絶対的な高さがあるのでうまく頭でコースを変えられてしまった。連続して発生した2つのロストが致命的だった。
コンディション的にも日本が有利だったことを考えると「何とも勿体ない結果」と言える。年代別代表の日韓戦で敗れるときは韓国の高さやスピードやパワーに翻弄されて圧倒されるケースがほとんどだったがこの日は違った。日本も高さやスピードやパワーを持った選手が多いので韓国のストロングな部分に十分に対抗できていた。十分に勝てた相手であり、試合内容だったことを考えると余計に悔しい敗戦である。
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