水戸ホーリーホック→ オフに得点源だったFWジェフェルソン・バイアーノとFW伊藤涼が退団。FW岸本、MF小島幹、DF田向、DFジエゴなども抜けているので「大幅な戦力ダウン」と言われたが開幕から絶好調。開幕から12試合負けなしと突っ走った。16節を終えた時点では8勝2敗6分けで勝ち点「30」。首位の山形に次いで2位に付けている。3位との差はわずかなので大混戦になっているが「初のJ1昇格」は夢ではなくなってきた。
16試合で15得点/6失点。とにかく失点の少なさが目立つ。驚異的な数字である。GK松井とDF伊藤槙を中心とした守備陣の安定感はJ2屈指。「複数失点した試合が1つもない。」というのは驚きである。10試合でクリーンシート達成するなど「神がかっている。」と言える。1試合平均の失点数のJリーグ記録はJ3時代の2015年に町田が記録した「0.50失点」になるがJリーグ記録を狙えほどの失点の少なさになる。
一方の攻撃陣は加入2年目のFW黒川がエースに成長。大宮から期限付き移籍のFW清水慎がフォワードの軸になっており、MF茂木駿やMF木村祐の活躍も目立っているが、複数ゴールを記録した試合は「3」のみ。16試合で15得点というのはJ1昇格を狙うチームとしてはやや物足りない成績と言える。FW清水慎、FW黒川、MF茂木駿の3人が3ゴールを奪ってチーム内得点王になるが量産できる選手が必要である。
言うまでもなく、資金力の豊富なチームではないので、今夏、水戸が移籍市場で激しい動きを見せることは考えにくいが、夢のJ1昇格に向けて「クラブ史上最大のチャンスがやって来た。」と言えるのでリスク覚悟で攻めに出るのも1つの方法になる。どう考えても得点力は十分ではないので、出来ることならば、「点取り屋」が欲しい。コンスタントに点が取れるストライカーを獲得できればJ1昇格が見えてくる。
「勝負を賭けてもいい状況」になっているが現時点での最大の関心事はFW黒川に対してスペインのアラベスが獲得に興味を示している点になる。先のとおり、加入2年目にしてエースに成長してJ2でベストイレブン級の活躍を見せているFW黒川の評価が高まるのは当然。リーガ・エスパニョーラのクラブが関心を寄せるのも十分に理解できるほどのプレーを見せているので彼の去就は大きな注目点になる。
大宮からの期限付き移籍中の選手なので「水戸ができること」は限られるが、東京世代の選手なので「2020年の東京五輪に出場したい。」という思いはあるはず。五輪代表に招集された経験はないのでこのままだと東京五輪の出場は難しいので「一発逆転を狙って欧州に旅立つ。」というのはサッカー選手としては普通に考えられる選択の1つにある。スペインで活躍出来ればその評価は劇的に高まるだろう。
水戸が保有権を持っている選手ではないのでFW黒川が抜けたとしても移籍金は入ってこない。代わりの選手を見つけるのは容易ではないので「決断するのであれば早く決めてほしい。」というのがクラブの正直な気持ちになると思うが、J1昇格が狙えるポジションに付けている現状やJ1での実績は皆無に近い選手であることを考えると「今夏、スペインに旅立つ可能性」はそこまで高くないと言えるだろう。
ボランチは加入2年目となるMF前寛之が軸になっている。開幕当初はMF平野佑、最近はMF白井永がパートナーとして起用されるケースが多くなっている。大卒ルーキーのMF平塚がいて、MF木村祐やDFンドカ・ボニフェイスやDF森勇人などはボランチでもプレーできるが質的にも量的にも十分とは言えないポジションである。「今夏、ボランチの選手を獲得する。」というのは十分に考えられる補強策になる。
守備陣は「これ以上を望むのは難しい。」と言えるほどの素晴らしい数字を残している。「このままで十分」と言える。キーパーは2018年に高卒1年目ながらJ2で2試合に出場した期待の若手のGK長谷川凌をJ3の沼津に修行に出しているがGK松井、GK村上、GK本間がいるので「4番手のキーパー」だった。水戸で出場機会を得るのは相当に難しい状況だったことを考えると「いい選択だった。」と言えるだろう。
16節を終えた時点で失点数に関してはあり得ないレベルの数字を残している。このレベルを維持するのは不可能に近いのでこれからは攻撃陣が頑張って守備陣の負担を減らさないといけない。FWジョーやMF浅野雄やFW村田航なども特徴を持った面白い選手になるが実績のあるストライカーもしくは有望なストライカーを獲得できると面白くなる。「そういう選手を獲得できるか?」が今夏の水戸の注目点になる。
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