GK 若原智哉 (京都サンガ) 7.0→ 評価が難しいのは1失点目の対応になる。鋭いボールがゴール前に入ってきたがパンチングしたボールがFW田川の体に当たってゴールインとなった。処理の難しいボールだったが「GK若原のパンチングのミス」とも言える。本人は失点の責任を感じていたと思うが後半6分のPKを阻止してチームを救った。0対2になっていたら高確率で勝ち点「0」に終わっていただろう。チームを救う大きなPKセーブになった。
DF 菅原由勢 (名古屋グランパス) 6.5→ 2017年の秋に行われたU-17W杯のときはDF瀬古(C大阪)が怪我のため不在。その影響もあってCBの位置でプレーしたが今大会は本職の右SBで起用される見込み。前半21分には精度の高いいやらしいボールを前線に供給してFW斉藤光の決定機をお膳立てした。守備面では右SHのMF郷家と上手く協力して相手の左サイドをしっかりと封じた。改めて右SBとしてのポテンシャルの高さを見せつけた。
DF 瀬古歩夢 (セレッソ大阪) 6.5→ 最大の武器である右足のフィードを披露する場面は試合を通してあまり多くなかったが同級生のDF小林友とCBコンビを組んで安定した守備で貢献した。エクアドルの攻撃にも問題はあったが流れの中でチャンスを作られる場面は少なかった。高い身体能力とカバーリング能力は大きな魅力と言える。次節以降はもっとボールを繋いで攻撃の時間を作らないといけないので武器であるフィードに期待したい。
DF 小林友希 (ヴィッセル神戸) 6.0→ DF瀬古とは00JAPANのときからずっとCBコンビを組んでいるので呼吸は合っている。相性は非常に良い。同じように最大の武器となる左足のフィードで起点になる場面はあまりなかったが守備面ではしっかりと対応した。相手の9番の選手はサイズがあってポストプレーの上手な選手だったが彼に自らのシュートチャンスを与える場面は少なかった。基本的な技術が高くて周りが良く見えている選手である。
DF 東俊希 (サンフレッチェ広島) 7.0→ 持ち味である攻撃力を発揮する場面はあまり多くなかった。特に前半はほとんど攻撃に関与できずに守備に追われたが得意分野とは言えない守備面で奮闘。突出した個の力を持つエクアドルの20番の選手にほとんど仕事をさせなかった。左SHのMF山田康との関係性は(守備面においては)非常に良かった。ボールを奪った後のファーストパスの質も他の日本の選手と比較すると良かったと言える。
MF 齊藤未月 (湘南ベルマーレ) 5.5→ MF齊藤未は今回の代表メンバーの中では最もJ1経験が豊富な選手になる。最年長なのでチームを引っ張っていかないといけない立ち位置になるがこの日の評価は難しい。積極的な守備でボールを奪うシーンは少なくなかったがマイボールにした後のプレーの質が低かった。危ない形でボールを失う場面は少なくなかった。積極的な守備を評価するのか?ロストの多さを重視するのか?は人それぞれだろう。
MF 伊藤洋輝 (名古屋グランパス) 5.0→ 後半になると持ち味の1つである豊富な運動量を生かしてサイドの奥のスペースに走り込んでチャンスの起点になる場面が増えた。後半はうまく攻撃に絡むことが出来たがゲームをコントロールする仕事は出来ず。しかも、PK献上につながったCKにつながったのはMF伊藤洋の危険なエリアでのロストがきっかけ。MF齊藤未とのWボランチになるのでMF伊藤洋が主導権を握って攻撃の起点になりたかった。
MF 郷家友太 (ヴィッセル神戸) 5.5→ 攻撃力のあるFW斉藤光やMF西川潤やMF中村敬やMF藤本寛をサイドハーフの位置では起用させずにMF郷家とMF山田康をSHの位置でスタメン起用した理由は「守備力を考慮した結果」だと思われる。前半はほとんど攻撃の部分で見せ場がなかったが後半13分にFW田川の折り返しから決定機を迎えるなど後半になると惜しいシーンにいくつか絡めるようになった。尻あがりに調子を上げていった。
MF 山田康太 (横浜Fマリノス) 6.0→ 左SHでスタメン出場。なかなかサイドで起点になる働きはできなかったが後半23分に値千金の同点ゴールを決めてチームを敗戦の危機からを救った。決して簡単なシュートではなかったがうまく抑えて枠に飛ばすことが出来た。ゴールシーンを除くと攻撃の部分ではあまり良さを出せなかったが守備面でエクアドルのキーマンである20番の選手に仕事をさせなかった。この点は高評価に値する。
FW 斉藤光毅 (横浜FC) 5.0→ 前半21分に右SBのDF菅原のミドルパスから抜け出してキーパーと1対1に近い決定機を迎えたがループシュートは上手くヒットせず。戻って来た相手選手にクリアされてしまった。防戦一方の展開になった前半の中では最大にして唯一の決定機だったので決めたいシーンだった。持ち味である積極的な仕掛けを見せたが局面を打開できる場面はほとんどなかった。不用意なロストもあって前半のみで交代となった。
FW 田川亨介 (FC東京) 5.5→ 前半45分のオウンゴールは責められない。至近距離からGK若原がパンチングしたボールが飛んできたので避けようはなかった。「運がなかった。」と言うしかない。前半はほとんど良さを出せなかったが後半になると持ち味であるスピードと裏抜けからいくつかチャンスを作った。シンプルなパスからチャンスを作れる走力は魅力と言える。前線でボールを収めるシーンが少なかったのは大きなマイナスと言える。
FW 宮代大聖 (川崎フロンターレ) 7.0→ 後半開始からFW斉藤光に代わって出場。2トップの一角でプレーしたが何度もいい位置でボールを受けてためを作った。前半と比べるとはるかに後半の日本の出来は良かったがFW宮代が上手くボールを引き出して起点になることが出来た点が前半との最大の違いと言える。自身のシュートチャンスはなかなか訪れなかったが後半23分のゴールシーンはゴール前でうまく潰れた。途中出場で目立った活躍を見せた。
FW 西川潤 (桐光学園高/セレッソ大阪) 6.0→ 後半21分にMF郷家に代わって登場。MF藤本寛やMF中村敬がいる中、先にピッチに送り出されたが、まずまずのプレーを見せた。同点ゴールの場面では跳ね返って来たボールをヘディングで繋いでチャンスメイク。後半27分と後半42分には得意の左足でシュートを放った。後半42分のシュートは彼らしい流れるようなプレーからシュートチャンスを作った。飛び級での選出となったが遜色ないプレーを見せた。
MF 中村敬斗 (ガンバ大阪) なし→ 後半47分にMF山田康に代わって登場。時間稼ぎの意味合いも強い選手交代だった。
2019/05/24 【U-20W杯:日本×エクアドル】 ついに迎えた本大会。チームを救ったのはMF山田康太(横浜Fマリノス)。
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