■ 青森県にある2つのクラブ J3では昇格組のヴァンラーレ八戸が奮闘している。FW上形、FW谷尾、MF中村太を中心とした攻撃陣が活発。昇格1年目のチーム、ならびに、前・藤枝MYFCの大石監督が作ったチームらしいハツラツとしたプレーを見せてJ3に新風を巻き起こしている。J3は2015年の山口、2016年の鹿児島、2017年の沼津と昇格1年目ながら上位争いに参加するチームが多い。八戸もこれらの先輩クラブに続けるだろうか。
八戸のライバルクラブがJFLに所属するラインメール青森になる。「ラインメール」という名前は『今風の名前』のように聞こえるが、ラインはドイツ語で「清んだ」、メールはドイツ語で「海」を意味する。つまり、「ラインメール=清んだ海」となる。チームカラーは当然のことながら「青」になる。1995年に創設されており、長きに渡って東北1部リーグあるいは東北2部リーグを主戦場に戦ってきたクラブになる。
転機が訪れたのは2015年になる。この年の全国地域サッカーリーグ決勝大会で優勝してJFL昇格を達成した。2016年からはJFLが主戦場になっているが2016年が8位、2017年が2位、2018年が10位なので、好成績を残している。J3ライセンスを取得できずにいるので2位と昇格条件の1つを満たした2017年もJ3に昇格することは出来なかったがJFLで安定した成績を残しており、さらに上を狙えるクラブになりつつある。
■ 王者のHonda FCにホームで敗れる。 4月27日(土)に行われたJFLの第6節のラインメール青森とHonda FCの試合は「youtubeのJFL Official Channel」で配信されたのでゆっくりと試合を観た。ラインメール青森の試合を観るのは初めてだったが、仙台や磐田などでプレーしたFW萬代、水戸や東京VでプレーしたMF菊岡、浦和や金沢などでプレーしたDF野田紘、山形や柏でプレーしたMF太田徹などJ1やJ2で活躍した実績を持つ選手がたくさんいる。
他にも長きに渡って福岡で活躍したGK神山、横浜FMからの期限付き移籍となるDF西山など名前の知られている選手はたくさんいる。ネームバリューのある選手が多い面白いチームであるが昨シーズンの王者のHonda FCを相手になかなかチャンスシーンを作れなかった。スコアこそ0対1だったが、内容的にはかなりHonda FCが優勢だった。前半10分に失点した後も反撃体制に入ることはできなかった。
これで6節を終えた時点で2勝3敗1分けとなった。やや出遅れてしまったがこの日の観衆は268人。これはかなり寂しい数字になる。ホーム開幕戦だった4節の奈良クラブ戦は497人。Jリーグ入りを目指すクラブとしては物足りない。青森県総合運動公園陸上競技場でホーム戦を開催するケースが多くなっているが青森市の中心地から距離があるので「アクセスが非常に良くない。」と言われている。
VIDEO ■ いかにも強そうなエンブレム 現状はヴァンラーレ八戸と比べるとやや遅れを取っているが負けずに食らいついていきたい。青森に限らず、県庁所在地で暮らす人のプライドというのは相当に高い。どんな分野においても「同県内の他の市に負けること」を嫌う人は多い。ヴァンラーレ八戸がJ3で頑張っていることを応援する気持ちはあるとは思うがライバル意識は相当に強いはず。まずはJ3に昇格して追いつかないといけない。
青森県内の2チームは、今後、切磋琢磨していくことになると思うが、今のところ、ラインメール青森で最も存在感があるのはエンブレムになる。おそらく、日本のサッカークラブのエンブレムの中では「最も強そうなエンブレム」になるが、「ねぶたの武者」が描かれている。言うまでもなく、青森のねぶた祭りは「東北三大夏祭りの1つ」になる。期間中は300万人弱の来場者になるというだから相当な規模である。
※ 上にある動画のサムネイルの左側にあるのがラインメール青森のエンブレムになる。 「ねぶた祭り」に関する知識がほとんどなかったので試合中にラインメール青森のサポーター席から頻繁に聞こえてくる耳に残るチャントが何なのか?もよく分からなかったが、「ラッセラー、ラッセラー、ラッセラッセ、ラッセラ」というのはねぶた祭りのときに使われる囃子言葉だという。どういう意味なのか?はよく分かっていないようだが「ねぶた祭りのテイストを取り入れた応援」は独自色があって面白い。
Jリーグで「独特の応援をするチーム」というとサンバのリズムに乗った応援を繰り広げる清水エスパルスが有名であるが応援の部分で独自性を出すのはかなり難しい。特にサポーターの人数が少ない地方のクラブや歴史の浅いクラブになると「ありきたりな応援」にならざる得ないがラインメール青森はJFL所属ながらすでに独自性がある。「ラッセラー、ラッセラー、ラッセラッセ、ラッセラ」には中毒性がある。
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