■ 監督交代を実施したものの・・・。2009年以来のJ1復帰を目指す千葉だったが開幕4試合勝ちなし。大きく出遅れた。4節の水戸戦(A)で引き分けに終わるとエスナイデル監督は解任されて江尻監督が復帰することになった。江尻監督になってからの3試合は2勝1分け。監督交代の効果はテキメンだったが8節からの4試合は0勝2敗2分けと低調。4試合勝ちなしとなった。トータルでは2勝4敗5分けで勝ち点「11」。下から4番目の19位と苦しんでいる。
11試合を終えて8得点/15失点になる。エスナイデル監督が率いた最初の4試合は4得点/10失点だったので江尻監督になってからは7試合で4得点/5失点になる。課題だった守備は改善されており、7試合のうちの4試合でクリーンシートを達成している。3バックに変更して安定した戦いが出来るようになってきたのは高評価できるが7試合で4得点のみというのは寂しい数字になる。得点力はダウンしている。
11節を終えた時点では8人の選手がゴールを記録しているが2点以上を記録している選手は未だにゼロ。ゴールを量産することが期待されている選手のほとんどが十分な結果を出せていない。FWクレーベとFW船山貴とFW佐藤寿とMF為田は1ゴールで、MF堀米勇やFWアラン・ピニェイロはゴールなし。攻撃陣は結果を出せていない選手がほとんどなのでメンバーを固定して戦うのも難しい状況になっている。
■ ジャーニーマンになっている。得点力アップが大きな課題になるが平成最後の1日となった4月30日(火)に元日本代表のDF安田理の加入が決定した。昨シーズンはJ2の新潟でプレーして30試合で6ゴール2アシストを記録。PKキッカーを任されるなどチーム3位の得点数を記録したが秋以降は復活したDF川口尚や高卒1年目のDF渡邊泰との競争に敗れて1年限りで契約満了。無所属だった元日本代表のDF安田理に興味を示す形になった。
2010年シーズンを終えた後、オランダのフィテッセに移籍したDF安田理はエールディビジでも存在感を発揮した。2年半で計45試合に出場するなど実績を積んだが出場機会を失って2013年の夏に磐田に加入。日本に戻ってきたがその後は所属クラブが落ち着かなかった。2013年は磐田、2014年は鳥栖、2015年は神戸、2016年は名古屋、2017年は釜山アイパーク、2018年は新潟に所属したがいずれも短期間だった。
頻繁に移籍を繰り返す選手のことをアメリカでは「ジャーニーマン」と呼ぶが、日本に戻ってきてからのDF安田理は典型的なジャーニーマンになっている。2013年の夏以降では千葉が7チーム目になる。途中加入だった磐田は半年のみ、それ以外のクラブは全て1年のみでチームを離れているが2014年の鳥栖時代は別である。この年はハイパフォーマンスを見せて日本代表への復帰を果たすなどいいシーズンを過ごした。
■ 右WBのレギュラー候補か?順風満帆だった鳥栖を1年のみで離れて神戸への移籍を決断したことはキャリアの分岐点になったが新潟でプレーした2018年のパフォーマンスは決して悪くなかった。監督が交代した秋以降は出番を失ったが30試合で6ゴール2アシストというのはSBの選手としては上々。精度の高いキックを武器に低迷した新潟で孤軍奮闘する試合も少なくなかった。彼がいなかったらこの年の新潟は大変なことになっていただろう。
2018年に一定以上の活躍を見せたことを考えると移籍先が見つからずに浪人状態になったことはちょっとした驚きだったがこのタイミングで千葉が興味を示して獲得にこぎつけたのも驚きと言える。江尻監督になってからは3バックを採用しており、当初はMF下平、ここ最近はMF為田を左WBで起用している。若手のMF乾貴哉も控えていることを考えると左SB/WBの人材が不足しているわけではない。
DF安田理は左右両サイドこなすので「右SB/WBのレギュラー候補」にも挙げられるがここ最近はMFゲリアが起用されている。6試合連続でスタメンで起用されている。MF田坂やMF茶島やMF山本真やDF増嶋なども右SB/WBでプレーすることが出来るが本職の右SB/WBはMFゲリアくらい。「右SB/WBのレギュラー候補」と考えているのであればDF安田理の獲得に乗り出したことも一定の理解は出来る。
■ 気になるのは素行面若い頃のDF安田理の武器は突破力だった。2列目でプレーできるほど縦方向に突破をすることが出来たが往年の突破力はなくなった。体のキレを失ったことがジャーニーマンになった大きな理由の1つになるが精度の高いキックは健在である。右利きの選手になるが左足でも遜色なくボールを蹴ることができるのは最近のDF安田理の武器になっている。「左利きの選手」と勘違いされるケースも少なくない。
新潟時代は右SBでも左SBでも起用されたが「クロスCBP/90分」がJ2で3位だった。2アシストのみだったが精度の高いクロスは大きな武器になった。江尻監督になってからの千葉は3バックを採用しているので右WBもしくは左WBで起用されると思うがどちらにしてもクロスが武器になる可能性は高い。FWクレーベやFWアラン・ピニェイロなどにピンポイントで精度の高いボールを供給することができる選手である。
得点力不足に陥っている千葉の救世主になる可能性はあると思うが心配されるのは素行面である。名古屋時代の2016年は遅刻によって首脳陣の信頼を失っている。日本代表として7試合に出場している選手でありながら若くしてジャーニーマンになった原因の1つが素行面だと考えられる。良くない噂は浸透していると思うので「腐ったミカン」になる可能性も全くのゼロではない。扱いやすいタイプの選手ではない。
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