■ JFLの第5節JFLの第5節。昇格2年目となるテゲバジャーロ宮崎はホームのKIRISHIMAハイビスカス陸上競技場でFC今治と対戦した。宮崎はここまで1勝2敗1分けで勝ち点「4」を稼いでいる。昇格1年目の2018年は9勝16敗5分けで12位。1stステージは最下位に終わったが2ndステージに勝ち点を積み重ねて何とかJFL残留を果たした。一方のFC今治はここまで1勝3分けで勝ち点「6」。2節でHonda FCに勝利している。
ホームの宮崎は「4-2-3-1」。GK石井。DF青山、井原、川里、宮田。MF千布、小野寺、樽谷、石田、三島勇。FW藤岡。ボランチのMF小野寺は栃木SCや長崎などでプレーした経験を持っており、J2通算では122試合に出場している。MF三島勇は福岡U-18出身。2013年~2017年まで福岡でプレーしてJ2通算では66試合で2ゴールを挙げている。10番のFW水永はベンチ外。長崎や金沢でプレーした経験がある。
対するアウェイのFC今治は「3-4-3」。GK修行。DF園田、太田康、原田亘。MF楠美、上村、駒野、中野。FW上原拓、有間、桑島。元日本代表のMF駒野は右WBでスタメン出場。日本代表として国際Aマッチは78試合に出場しているレジェンドになる。札幌から加入したストライカーのFW内村はベンチスタート。10番のFW有間潤は4年連続でJFLのベストイレブンに選出されている「JFLを代表する選手」になる。
■ 2対0でアウェイのFC今治が勝利試合はどちらかというと静かな展開になった。両チームともそこまで多くのチャンスを作れずに時間だけが過ぎていった。FC今治は前半27分に裏に飛び出した東京Vユース出身で年代別代表の経験がある左WBのMF中野が倒されてゴールやや左寄りの絶好の位置でFKを獲得する。元日本代表のMF駒野が得意の右足で狙ったが壁に当たってゴールとはならなかった。前半はともにゴールを奪えず。0対0で終了した。
迎えた後半5分にFC今治が左サイドのCKを獲得するとニアサイドに走ったCBのDF太田康が倒されてFC今治にPKが与えられる。宮崎のCBのDF川里のプレーがファールの対象になったと思うがかなり微妙なプレーだった。FC今治にとってはややラッキーな判定になったがFW有間潤が落ち着いて決めて先制に成功する。10番のFW有間潤は今シーズン2ゴール目。2節のHonda FC戦以来のゴールとなった。
さらに後半21分には右サイドからMF駒野がゴール前にふんわりとしたクロスを上げるとクリアしきれず。こぼれ球を途中出場したFW飯泉が繋いだボールをFW上原拓が決めて大きな追加点を奪った。熊本から加入したFW上原拓は今シーズン初ゴールとなった。2対0で勝利したFC今治は開幕から5試合負けなし。2勝3分けとなった。敗れた宮崎は1勝3敗1分けとなった。宮崎は今シーズンも出遅れてしまった。
■ 「悲願のJ3昇格」を目指すFC今治FC今治はJFLに昇格して3年目となる。初年度は6位、2年目は5位。昇格のチャンスがありながらどちらも「4位以内」という条件を満たすことは出来なかった。2年連続でJ3昇格に失敗しているので切羽詰まった状況になっているが開幕から負けなしが続いている。2勝3分けなので引き分けが多くなっているが2節のホーム開幕戦でHonda FCに勝利できたのは大きかった。まずまずのスタートを切ったと言える。
近年はJFLのクラブにJリーグで実績のある選手が加入するケースが増えている。もっと言うと、地域リーグのクラブに名前の知られている選手が加入することも珍しくなくなっているが、FC今治もネームバリューのある選手をたくさん抱えている。MF駒野とMF橋本英はともに元日本代表プレーヤーで、FW内村はJ2通算で314試合に出場して歴代5位となる85ゴール。J2の歴史に残る名ストライカーである。
MF橋本英はベンチ外、FW内村は途中出場となったが、MF駒野は右WBでスタメン出場。2点目のゴールにも絡んだ。2018年は福岡でプレーしてJ2で24試合に出場しているので「JFLのFC今治を移籍先に選択したこと」は大きな驚きだったが重要な戦力になっているようだ。これだけキックの精度の高い選手はJFLにはなかなかいない。3年目にして「悲願のJ3昇格」を目指すFC今治の切り札的な存在である。
MF駒野は2度もW杯に出場しており、南アフリカW杯のときはレギュラーとしてベスト16入りに貢献している。J1でベストイレブンに選ばれた経験もあるので「サッカー選手としてやり残したこと」はほとんどないだろう。体力面の低下も気になる年齢になっているが、何よりもモチベーションを保つのが難しくなってくる。大変な環境だと思うが「J3昇格」という分かりやすい目標があるのは励みにもなるだろう。
■ 昇格して2年目となるテゲバジャーロ宮崎宮崎はJFLに昇格して2年目となる。昨シーズンの前半戦は石崎監督がチームを率いたが低迷。倉石圭二監督になって持ち直した。今シーズンも引き続いて「まずは地域リーグに降格しないこと」が重要になってくるが経験豊富なボランチのMF小野寺を獲得。さらには柏から長身CBのDF橋口を期限付き移籍で獲得。MF三島勇やMF奥田裕などもいるのでこちらもJリーグの経験値を持った選手は少なくない。
テゲバジャーロ宮崎の試合を観るのは初めてだったが男性サポーターの大きな声が印象に残った。30代なのか、40代なのか、50代なのか、年齢は定かではないが、ずっと大きな声を出し続けて応援を統率している。KIRISHIMAハイビスカス陸上競技場に集まったサポーターは全部で844人。人数的に多いわけではないが宮崎が攻め込んだときやピンチの場面ではサポーター席から大きな歓声が上がった。
JFLに昇格して2年目なので「これからのクラブ」と言えるが宮崎県の中部にある新富町に新スタジアムが作られることが昨秋に決定した。「2020年の完成予定」と報じられており、「規模は5,000人ほど」と言われている。「総工費は約4億円」なので大きなスタジアムにはならないが新スタジアムの完成はクラブとしては大きな前進になる。「宮崎県勢として初のJリーグクラブ」になることが期待されている。
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