■ 独走態勢に入った柏レイソル「大本命」と言われながらなかなかエンジンがかからずに18節を終えた時点では7勝4敗7分けで勝ち点「28」。7位でPO圏外と苦しんだが柏だったが19節から破竹の9連勝。一気に勝ち点を積み上げてついに首位に浮上した。27節を終えた時点で2位の京都との差は「4」、3位の大宮との差は「6」、4位の山形との差は「9」と広がっており、目標だった「1年でのJ1復帰」が見えてきた。独走態勢に入りつつある。
ここに来て攻撃陣が大爆発しており、圧勝する試合も増えて来た。FWオルンガとMFクリスティアーノが驚異的な活躍を見せているが、こうなると柏を止めるのは難しくなる。2011年のFC東京、2013年もG大阪も同じようにシーズンの序盤戦は苦労したが、一旦、波に乗ることが出来ると相手を蹴散らすことが出来るほどの総合力を持っている。2位の京都、3位の大宮は健闘しているが、その差は徐々に広がっていくだろう。
当然、柏の連勝記録もどこかでストップする。調子が落ちる時期はやってくると思うが、よほどのことがない限りはこのまま首位をキープしてJ2制覇を達成するだろう。J2の各クラブは「大本命」と言われた柏に食らいついて前半戦はどのチームも簡単には勝ち点を与えなかった。柏を走らせないことに成功したことでJ2の昇格争いは本当に面白くなったがさすがに厳しくなってきた。柏の力は22クラブの中では図抜けている。
■ 元・日本代表候補のDF山下を獲得開幕からの数か月は極度のシュートスランプに陥ったMFクリスティアーノとMF瀬川祐とFW江坂の3人が復調したのがまず大きかったが、やはり、夏の補強で即戦力となる選手をたくさん加えることが出来たのも大きかった。23節の金沢戦(H)から夏の移籍市場で獲得した選手を起用できるようになったが連勝は継続中。ネルシーニョ監督の秘蔵っ子であるベテランのMF三原雅(神戸)はボランチの定位置を確保した。
MFマテウス・サヴィオ(アラゴアーノ)も先日の試合でJリーグ初ゴールを記録しており、DF川口尚(新潟)も右SBの定位置を確保しつつある。DF小池龍(→ロケレン)の流出は痛手だったがすぐに実力者のDF川口尚を獲得できたのは大きかった。長身フォワードのFWジュニオール・サントス(フォルタレーザ)はまだ多くの出場機会を得られていないが代表プレーヤーのFWオルンガが使えない試合で存在感を発揮するだろう。
夏の移籍話の話題が流れ始めた時期はエンジンがかからずに苦しんでいた時期と重なることもあって今夏の柏は積極的な動きを見せているがさらにCBのDF山下(C大阪)の獲得にも成功した。「DF染谷の相方」がなかなか定まっていないが、それでもDF鎌田、DF上島、DF田上、DF中川創がいて、DF古賀もCBでプレー可能。DF杉井もいるので「CBの駒はまずまず豊富」だと思うがさらに即戦力CBを獲得して来た。
■ C大阪で13年目のベテラン守備の要となるDF染谷は2014年~2015年までC大阪でプレーしているがJ2だった2015年は36試合に出場している。この時はDF山下とCBコンビを組むケースが多かったので勝手知ったる仲になる。DF染谷も、DF鎌田も、DF山下も30才を超えているので、「CBの年齢層が高まってしまう。」というのは気になる要素の1つになるが、高さがあってハードな守備が出来るDF山下は柏でも貴重な戦力になるだろう。
一方、札幌でプレーした2011年以外はずっとC大阪でプレーして来たDF山下がこのタイミングで移籍を決断するというのは驚きだった。無名に近い存在だった自分を日本代表候補になるレベルまで育ててくれたC大阪への思いが非常に強い選手なのでC大阪のサポーターの大多数は今回のニュースを聞いてショックを受けたと思うが19才のDF瀬古の台頭もあってここ最近はCBの中での序列が下がっていた。
1番手がDFマテイ・ヨニッチ、2番手がDF瀬古、3番手がDF木本、4番手がDF山下というがここ最近のC大阪のCBの序列だった。DF木本がここ数試合はボランチで起用されているので「このタイミングでDF山下が抜けて、なおかつ、今後、DFマテイ・ヨニッチやDF瀬古が怪我で離脱するようだと大変なことになる。」と言えるが、フィードが得意ではないDF山下はロティーナ監督のサッカーに合った選手ではなかった。
■ 水面下で移籍話が進んでいる可能性も・・・。DF瀬古の台頭によって弾き出される形になったが、C大阪は若い世代にCBの有望株が多い。大分でプレーしているDF庄司は187センチとサイズに恵まれており、かつ、フィード力も高い。また、栃木SCで主力として活躍しているDF森下怜もフィード力の高い選手である。ともに期限付き移籍で修行に出ている2人が、今後、C大阪に復帰してくる可能性が高いことを考えるとDF山下の立ち位置はやや難しかった。
と考えると「寂しいけれども仕方がない。」というのが今回の移籍に関するC大阪のサポーターの基本的な考え方になるだろう。おそらく、C大阪は今回の移籍で数千万円程度の移籍金を得ることになるはず。世代交代を進めないといけない状況になっていることを考えると柏のみならずC大阪にとってもプラスに働く移籍になる可能性は高い。決して割合的には高くない「win-winの移籍」になる可能性が高い。
ただ、先のとおり、DF木本をボランチのレギュラーと仮定すると「3番手のCB」であるDF山下が抜けると、今後、何かしらのアクシデントが発生した場合に大変なことになる。となると水面下でC大阪がCBの獲得に乗り出しており、(DF瀬古ではなくて)その選手に弾き出される形になったというパターンも十分に考えられる。ここまでの移籍市場ではあまり動きがなかったC大阪絡みのニュースがここに来て増えて来た。
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