■ J3の第4節J3の第4節。開幕3連勝と最高のスタートを切ったギラヴァンツ北九州はホームのミクニワールドスタジアム北九州でSC相模原と対戦した。2018年はまさかの最下位。最悪のシーズンになった北九州だったが「昇格請負人」と言われる小林監督が就任すると一変。無傷の3連勝スタートを切った。3連勝は北九州と藤枝MYFCのみ。対するSC相模原は三浦文丈監督を招聘。1勝1敗1分けで勝ち点「4」。8位に位置する。
ホームの北九州は「4-2-2-2」。GK高橋。DF打越、岡村、寺岡、新井博。MF加藤弘、川上竜、國分伸、茂。FW町野、池元。開幕戦でゴールを決めた大卒ルーキーのFWディサロ・燦・シルヴァーノは欠場中。横浜FMから期限付き移籍のFW町野が3試合連続スタメンとなった。ゴールを決めることが出来るとJリーグ初ゴールとなる。DF打越とDF新井博の両SBはともに大卒ルーキー。FW池元は在籍9年目となる。
対するアウェイのSC相模原は「3-4-2-1」。GK田中雄。DFミルトン、丹羽竜、梅井。MF梶山幹、末吉、川上盛、平石、ジオヴァンニ、伊藤大。FWジョン・ガブリエル。新戦力のMFジオヴァンニは2試合連続スタメンとなった。エースのFWジョン・ガブリエルは3節の鳥取戦(H)はPKでゴールを決めている。ここまでは3試合に出場して1ゴールを挙げている。2018年はJ3全体で2位となる17ゴールを挙げている。
■ 劇的な勝利を飾ったギラヴァンツ北九州試合は前半28分に北九州が左サイドのCKを獲得すると大分から期限付き移籍中のMF國分伸がニアサイドに蹴ったボールをボランチのMF加藤弘がダイビングヘッドで合わせてホームの北九州が先制に成功する。MF加藤弘は2節の鳥取戦(A)に次いで今シーズン2ゴール目となった。開幕のFC東京U-23戦(H)で追加点のゴールを決めているMF國分伸はまたしてもゴールに絡んだ。前半は1対0で折り返した。
迎えた後半はアウェイのSC相模原が攻め込む展開になった。当然のようにエースのFWジョン・ガブリエルにボールを集めてくる。後半5分、後半10分、後半12分にFWジョン・ガブリエルに決定機が訪れたが決められず。嫌な雰囲気になったが後半41分に左サイドでスローインを獲得するとDF梅井のロングスローから193センチのFWジョン・ガブリエルがダイレクトで合わせて1対1の同点に追いついた。
追いつかれた北九州だったが直後の後半42分にMF加藤弘の浮き球のパスから裏に抜け出した高卒2年目のFW佐藤颯がアクロバティックな動きからシュートを決めて土壇場で北九州が勝ち越しに成功する。19才のFW佐藤颯はJ3では通算3ゴール目となった。劇的な形で勝利を掴んだ北九州は開幕4連勝となった。同じ開幕3連勝だった藤枝MYFCが敗れたので開幕から連勝が続いているのは北九州のみとなった。
■ ヒーローになったのは高卒2年目の佐藤颯汰北九州はJ3で唯一の開幕4連勝。首位をキープした。シュート数は北九州が8本、SC相模原は21本。後半は攻め込まれる展開になった。何とか耐えて1対0とリードを奪った状態で後半の終盤を迎えたが後半41分にロングスローから失点。逃げ切りには失敗したが19才のFW佐藤颯がチームを救った。難しい試合展開で若い選手が活躍して勝ち点「3」を獲得できるとさらに勢いに乗ることが出来る。
日章学園高出身のFW佐藤颯は高卒2年目となる。昨シーズンはJ3で9試合に出場して2ゴールを記録。高卒1年目としてはまずまずの結果を残したがシュート技術の高い選手である。MF加藤弘から意外性あふれる浮き球のパスが出てきたがしっかりと反応して最後は相手と交錯しながらゴールに押し込んだ。難易度の高いシュートだったが点取り屋としての資質の高さを感じさせるゴールとなった。
この日はFW佐藤颯がヒーローになったが開幕から日替わりでヒーローが登場している。FWディサロ・燦・シルヴァーノ、MF新垣、DF新井博、FW町野、MF國分伸、DF打越などなど若い選手の頑張りが序盤戦は目立っているが中堅世代の選手やベテランの頑張りも目立つ。若手と中堅とベテランががっちりと噛み合って白星を重ねている。昨シーズンは32試合でわずか6勝に終わったチームとは思えない。
前年は最下位だったチームが首位に立っているので「序盤のJ3の最大のサプライズ」と言えるが小林伸二監督に注目せざる得ない。メンバーも大きく入れ替わっており、新加入選手がそろって活躍しているので、「新卒の選手を含めた補強が上手くいった。」と言えるが、やはり、「監督の力は大きい。」と感じる。「監督の言うことを信じて戦ったら結果は出る。」と北九州の選手は感じ始めているだろう。
■ 大きな存在感を発揮したFWジョン・ガブリエル惜しくも敗れたSC相模原は1勝2敗1分けとなった。終盤に同点に追いついたが直後に失点。勝ち点「1」を獲得できるチャンスはあったので残念な結果に終わった。先のとおり、シュート数では相手を圧倒した。決定機の数も相手を上回ったことを考えるとやや勿体ない試合になった。連勝街道を突っ走る北九州を止めることが出来ると勢いに乗ることが出来たがこの日のSC相模原はあまり運がなかった。
順位は11位まで後退したがエースのFWジョン・ガブリエルのエンジンがかかってきた。これで2試合連続ゴール。4試合で2ゴールとなったが他にもたくさんの決定機に絡んだ。「FWジョン・ガブリエルがたくさんあった決定機で1つしか決められなかったこと」はこの試合の敗因の1つに挙げられるが調子が上がってきたエースストライカーにたくさんいいボールを供給できるようになったことはポジティブに考えられる。
やはり、193センチの高さはJ3レベルを超越している。この試合は1人で9本のシュートを放っているが好調の北九州でもFWジョン・ガブリエルの高さにはしっかりと対応できなかった。三浦文丈監督が就任したSC相模原はテクニックのある選手が一気に増えたが、やはり、最大の武器はFWジョン・ガブリエルの高さである。チャンスメーカーになれる選手はたくさんいるので今シーズンもゴールを量産する可能性は高い。
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