■ アジア予選の3試合目2020年1月にタイで開催されるU-23アジア選手権の本大会出場権をかけたアジア予選の3試合目。ここまで2連勝。初戦はマカオに8対0で勝利して、2戦目は東ティモールに6対0で大勝した日本は3戦目で開催国のミャンマーと対戦した。ミャンマーもここまで2連勝。初戦は東ティモールに7対0、2戦目はマカオに4対0で勝利している。ともに2連勝中。2試合連続で大量ゴールを奪っているチーム同士の対決となった。
日本は「3-4-2-1」。GK小島亨(大分)。DF原輝綺(鳥栖)、DF立田(清水)、DF町田(鹿島)。MF松本泰(広島)、MF中山雄(ズヴォレ)、MF藤谷(神戸)、MF杉岡(湘南)、MF三好(横浜FM)、MF岩崎(札幌)。FW前田大(松本山雅)。中1日ということもあってメンバーを大きく入れ替えてきた。MF三好は初戦のマカオ戦で4アシストを記録するなど攻撃の中心として活躍した。MF中山雄はズヴォレでは出場機会に恵まれていない。
ベンチスタートになったのはGK波多野(FC東京)、GKオビ・パウエル・オビンナ(流通経済大)、DF橋岡(浦和)、DF板倉(フローニンゲン)、DF大南(磐田)、MF長沼(愛媛FC)、MF遠藤渓(横浜FM)、MF久保建(FC東京)、MF伊藤達(ハンブルガーSV)、FW田川(FC東京)、FW上田(法政大)。MF齊藤未(湘南)は怪我のためすでにチームを離れている。大学生のFW上田は3試合連続でベンチスタートとなった。
■ 7対0で大勝した日本は3連勝過去2試合は試合の入り方がマズくて先制ゴールを奪うまでにかなりの時間がかかった日本だったがこの日は序盤からエンジン全開。前半2分のFW前田大のシュートはオフサイドと判定されたが前半7分に相手キーパーのフィードのミスを拾ったMF三好がダイレクトで前線のFW前田大にパスを送ると落ち着いて決めて先制に成功する。前半9分にもMF中山雄のパスを受けたFW前田大が決めて2点目を奪った。
前半18分にはMF三好のパスを受けたMF岩崎がキーパーもかわしてから無人のゴールに流し込んで3点目。前半38分にはCKからこぼれ球をMF中山雄が押し込んで4点目。前半44分にはMF三好のパスを受けたFW前田大が冷静に流し込んで5点目を奪った。FW前田大は前半だけでハットトリックの活躍を見せた。マカオ戦は4アシストだったMF三好はこの日も3アシスト。たくさんのチャンスシーンをおぜん立てした。
後半開始からMF三好を下げてFW上田を投入したが流れが悪くなる。後半23分にMF久保建を投入するといずれもMF久保建のパスから後半24分にMF岩崎、後半34分にMF中山雄が決めて2点を追加した。MF久保建は途中出場で2アシストの活躍。MF岩崎とMF中山雄はともに2ゴールの活躍だった。7対0で大勝した日本は3試合で計21ゴール。他を圧倒して3連勝でU-23アジア選手権の出場権を手に入れた。
■ FW前田大がハットトリックの活躍ミャンマーはここまでの2試合で計11ゴールを奪っている。「ミャンマーは難しい相手」と言われていたが日本の圧勝だった。後半になると停滞したが前半は相手を圧倒。次々にチャンスを作った。ミャンマーはこれまでの試合で11得点/0失点。自信を持って日本に挑んできたがいきなり失点して動揺したのだろう。その後はあっさりと日本にチャンスを作られた。開催国のミャンマーにとっては辛い展開になった。
日本の攻撃陣が躍動したがFW前田大がハットトリックの活躍を見せた。前半だけで3ゴール。他にも2つほど決定機があった。驚異のスピードを持つFW前田大をミャンマーの選手は全く止められなかった。スピードを生かして相手の守備を掻き回したがゴールシーンはいずれもシュートが見事だった。特に2点目と3点目はキーパーが前に大きく飛び出していたが冷静にゴールに流し込んだ。冷静さも光った。
過去を振り返ってみてもスピードのある選手は五輪代表においては大きな武器になる。ロンドン五輪のときはFW永井謙、リオ五輪のときはFW浅野拓が躍動した。これだけのスピードを持った選手はなかなかいないのでアジア相手では大きな武器になるがFW永井謙もFW浅野拓もフル代表では思うように活躍できなかった or 活躍出来ていない。この先のことを考えるとFW前田大もまだまだレベルアップは必要である。
■ 輝きを放った10番のMF三好10番のMF三好の活躍も目立った。前半のみでお役御免となったが後半になって日本の攻撃が停滞するようになった大きな理由は「MF三好が下がったから。」と言える。この日は3アシストを記録。2試合に出場して計7アシスト。ゴールに絡みまくった。もともと技術の高い選手だったが今大会のMF三好は「周りが良く見えている。」と言える。強引にシュートを打ちたがるタイプの選手だったが判断ミスが少なくなった。
昨シーズンは札幌でプレーして、今シーズンから横浜FMでプレーしているが、横浜FMに移籍してからプレーの質が劇的に高まっているように思える。札幌のときはシャドーの一角、横浜FMではインサイドハーフでプレーしていることも関係していると思うが、周りの選手を上手く使えるようになった。MF堂安やMF久保建など同じ左利きのアタッカーはたくさんいるので競争は激しいが地位を確立しつつある。
ボランチのMF中山雄は所属のズヴォレで出場機会に恵まれていないので不安視されていたが2ゴールの活躍だった。力のある選手であることは間違いないのでいずれはズヴォレでも重要な戦力になると思うが彼がエールディビジでボランチとしてたくさんの試合を経験できると五輪代表にとっては大きなプラスになる。ボランチとしてはサイズのある選手なので「早い段階でのフル代表入り」も期待したい。
→ 2019/03/23 【アジア予選:U-22日本×U-22マカオ】 ポスト・大迫は大学生のFW上田綺世なのか?
→ 2019/03/25 【アジア予選:U-22日本×U-22東ティモール】 当落線上のMF伊藤達哉はアピールできたか?
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