■ J2の第5節J2の第5節。1勝3敗で19位とスタートで躓いた横浜FCはホームのニッパツ三ツ沢球技場でFC岐阜と対戦した。3節の栃木SC戦(A)で今シーズン初勝利を挙げたがわずか1勝のみ。大黒柱のFWイバとMFレアンドロ・ドミンゲスの両輪がまだ本調子になっていない。一方のFC岐阜は2勝1敗1分けで7位。まずまずのスタートを切った。4試合でわずか2失点のみ。GKビクトルを中心とした守備陣の頑張りが目立っている。
ホームの横浜FCは「3-4-2-1」。GK南。DF乾大知、田代真、ヨン・ア・ピン。MF松井大、伊野波、北爪、武田英、レアンドロ・ドミンゲス、松浦。FW三浦知。52才になったFW三浦知が今シーズン初スタメン。ここまでは出場機会もなかったので今シーズン初出場になる。4試合で無得点のFWイバはベンチスタート。元日本代表のMF松井大はボランチでスタメン出場。MF伊野波もボランチでスタメン出場となった。
アウェイのFC岐阜は「4-4-2」。GKビクトル。DF長倉、阿部正、竹田忠、イヨハ・理・ヘンリー。MF中島賢、宮本航、三島頌、風間宏矢。FW山岸祐、ライアン・デフリース。東京世代のDFイヨハ・理・ヘンリーが左SBの位置で今シーズン初スタメンを飾った。広島からの期限付き移籍となる。元日本代表のFW前田遼はこの日もベンチスタート。5試合連続のベンチスタートになる。ここまでは2試合で途中出場している。
■ FWイバが1ゴール1アシストの活躍今シーズン初スタメンのFW三浦知に注目が集まったが何度か惜しいシーンを迎えた。サイドからのクロスに対して空中戦で競る場面やゴール前でいいボールコントロールが出来ていたらシュートが打てた場面もあった。横浜FCは前半35分に左WBのMF武田英が怪我をしてプレー続行不可となるアクシデントが発生。代わってMF渡邊一が投入されたのでMF松井大のポジションがボランチから左WBに移った。
0対0で迎えた後半4分にFC岐阜がセットプレーのチャンスを獲得するとキーパーが弾いたところを押し込んで「先制ゴールか!?」と思われたがオフサイドの判定でゴールとは認められなかった。横浜FCは後半9分にベンチスタートだったエースのFWイバを投入。すると後半11分にMF松浦が得意のドリブルを披露するとエリア内での相手のハンドを誘ってPKを獲得。FWイバが決めて横浜FCが先制に成功する。
さらに後半40分には左サイドの奥でボールを持ったFWイバの丁寧なパスを受けたMF松浦が豪快に決めて横浜FCがダメ押しの2点目を奪った。途中出場のFWイバは1ゴール1アシスト。新加入のMF松浦は2つのゴールに絡んだ。2対0で勝利した横浜FCは今シーズン2勝目。ホームでは初勝利となった。これで2勝3敗となった。敗れたFC岐阜は2勝2敗1分けとなった。2試合連続でノーゴールに終わった。
■ 躍動した新加入のMF松浦52才のFW三浦知がスタメンで起用されたのでベンチスタートになったFWイバは後半9分に投入されると直後にPKを決めて先制に成功。後半40分にはダメ押しの2点目をアシストした。4節の新潟戦(H)でアシストを記録しているがここまでの4試合でノーゴール。エンジンがかかっていなかったFWイバはようやく力を示した。あれだけのフィジカルと高さと技術を持った選手が後半途中に出てくると相手は大変である。
注目のFW三浦知は後半9分までプレーした。FWイバとの交代でベンチに下がったが出来としてはまずまずだった。1トップの位置でプレーしたが攻撃に関わる回数は多かった。ゴールへの期待感を抱かせるプレーもいくつかあった。先日、マリナーズのイチロー選手が現役を引退したので「カズの引き際」も話題になっているが52才とは思えないほど元気なのは確かである。どこまで出場機会を得られるだろうか?
この日はMF松浦が躍動した。3節の栃木SC戦(A)で今シーズン初スタメン。3試合連続スタメンとなったが4節の新潟戦(H)に続いて2試合連続ゴールとなった。J1通算では198試合で16ゴールのみ。J2通算でも45試合で4ゴールのみ。得点力の高い選手ではないが新天地で結果を残している。去年の12月に30才を超えたがキレ味鋭いドリブルはいまだ健在である。2人の外国人選手との関係性も良好と言える。
■ 新戦力は力を発揮できず。敗れたFC岐阜は2勝2敗1分けとなった。中盤から前目のポジションは開幕からかなり固定して戦ってきたがスムーズな攻撃が出来なくなってきた。FW前田遼やMF富樫やMFフレデリックといった新加入選手の貢献が必要な状況になってきたが元日本代表のFW前田遼は後半27分に登場した。FC岐阜に加入してからは最も長いプレー時間が得られたが見せ場はほぼ無かった。存在感は希薄だったと言える。
MF富樫は後半13分に投入された。こちらは30分以上のプレー時間が与えられたので大きなチャンスだったが動き自体はまずまず良かった。裏に飛び出す動きからいくつかいい形を作ったが決定的な仕事は出来ず。ボールを持ったときに大きな仕事が出来る選手なので足元でたくさんボールを受けたい。裏に飛び出す動きだけになると持ち味は発揮されにくい。まだFC岐阜のサッカーに馴染めていないように感じる。
流れが悪くなってきたのでFC岐阜にとっては最初の正念場を迎えているが左右のSBはまだ固定されていない。「右SBがDF柳澤亘で、左SBがDF長倉」というのが一応の基本形になるが大卒ルーキーのDF会津も左右のSBでプレー可能。この日はDFイヨハ・理・ヘンリーが左SBで起用された。高さのある選手が少ないことを考えると181センチのDFイヨハ・理・ヘンリーのSB起用は面白い。飛躍のシーズンになるか?
2019/03/07 【J2】 「面白いサッカー」を見せているチームはどこだ? (前編)
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