■ 2戦目の相手は東ティモール2020年の東京五輪の出場権がかかったU-23アジア選手権の予選が開幕した。初戦はマカオに苦しみながらも8対0で勝利したU-22日本代表は2戦目で東ティモールと対戦した。東ティモールは初戦で開催国のミャンマーと対戦したが0対7で敗れている。日本は2020年の東京五輪が自国開催なのですでに五輪の出場権を確保しているがタイで開催されるU-23アジア選手権の出場権はまだ得られていない。
日本は「3-4-2-1」。GK波多野(FC東京)。DF橋岡(浦和)、DF立田(清水)、DF原輝綺(鳥栖)。MF板倉(フローニンゲン)、MF中山雄(ズヴォレ)、MF長沼(愛媛FC)、MF杉岡(湘南)、MF久保建(FC東京)、MF伊藤達(ハンブルガーSV)。FW田川(FC東京)。中1日ということもあってメンバーを大きく入れ替えてきた。2試合連続スタメンとなったのはMF板倉のみ。その他の10人はいずれも今大会は初スタメンとなった。
ベンチスタートになったのはGK小島亨(大分)、GKオビ・パウエル・オビンナ(流通経済大)、DF大南(磐田)、町田(鹿島)、MF齊藤未(湘南)、松本泰(広島)、藤谷(神戸)、遠藤渓(横浜FM)、三好(横浜FM)、岩崎(札幌)、FW前田大(松本山雅)、FW上田(法政大)の12名。大学生のGKオビ・パウエル・オビンナとFW上田の2人は2試合連続でベンチスタートになった。FW上田は初戦でハットトリックの活躍を見せた。
■ チームを率いるのは日本人の築舘監督試合は立ち上がりから日本がボールを保持して攻め込む展開になった。東ティモールを率いるのは築舘監督。現役時代はトヨタ自動車工業サッカー部でプレーした。日本をよく知っている監督ということも序盤は苦戦を強いられた。前半12分にMF杉岡のパスから飛び出したFW田川が相手キーパーに倒されてPKを獲得。FW田川が自らキッカーを務めたがシュートは枠を大きく外して先制ゴールとはならなかった。
大チャンスを逃して嫌な空気になりかけたが前半24分にCKの流れからMF久保建がサイドチェンジ。ファーサイドでフリーになっていたMF板倉が頭で折り返したボールをフリーのFW田川が合わせて日本が先制に成功する。前半は1対0で終了する。迎えた後半9分にゴール左寄りでFKを獲得するとレフティのMF久保建が直接FKを決めて2点目。後半15分にはMF伊藤達のCKからDF立田が合わせて3点目を奪った。
後半26分にはボランチのMF板倉の強烈なミドルシュートが決まって4点目を挙げると後半30分にはMF杉岡のパスを受けたMF久保建が個人技から豪快なシュートを決めて5点目。後半32分にはまたしてもMF杉岡のグラウンダーのクロスから途中出場した法政大のFW上田が合わせて6点目のゴールを奪った。FW上田は2試合連続ゴールとなった。6対0で大勝した日本は2連勝。2試合で計14ゴールを奪っている。
■ FW田川が価値ある先制ゴールをゲット格下を相手に序盤は苦労したがこの日もゴールラッシュとなった。先制ゴールを奪ったのはFW田川だった。その直前に自ら得たPKを豪快に外してしまったが汚名返上。大きな先制ゴールを奪った。力の差がある相手との試合でも1点目を奪うのは簡単なことではない。MF板倉の折り返しのパスが完璧だったのでシュート自体はイージーだったがいい位置にポジションを取ってしっかりと枠に入れることが出来た。
昨オフに鳥栖からFC東京に移籍したFW田川にとっては今シーズンは勝負の1年になる。鳥栖のときは「下部組織出身で未来のエース」と多くの人から期待をされたがFC東京では「期待の若手の1人」に過ぎない。同じ1999年生まれのFW原大智のような同じくらいの期待を集めるフォワードも身近なところにいる。自らの意思で厳しい道を選択することになったがゴールという結果を出し続けて評価を高めるしかない。
チームメイトになったMF久保建は2ゴールを記録した。1点目の直接FKも、2点目の個人技からの強烈なシュートも非常に良かったが、コンディション的にはあまり良さそうではなかった。自身のキャリアの中では初めてJ1で試合に出続けていることもあって「体力的にきつくなっている時期なのでは?」と推測できる。いつもの切れ味は全くなかったが要所要所で活躍。2つのゴールともにファインゴールだった。
■ まずまずのプレーを見せたMF伊藤達哉MF久保建もこの世代での実績は乏しいのでアピールが必要な立ち位置になるが海外組のMF伊藤達も同様である。怪我の影響もあって五輪代表の活動に絡めないケースが何度かあったがようやく公式戦でプレーするチャンスを得た。後半15分に生まれた3点目のDF立田のゴールをアシスト。後半28分には得意のドリブルから相手をかわして右足で決定的なシュートを放ったが惜しくもポストに直撃した。
自らゴールを決めることは出来ずに1アシスト止まりだったがまずまずのプレーを見せた。随所に光るプレーを見せたがとにかく2列目の競争は激しい。右利きのアタッカーに限定してもMF旗手(順天堂大)がいて、MF三笘(筑波大)がいて、MF岩崎(札幌)がいて、MF神谷(愛媛FC)やMF森島司(広島)やMF前田大(松本山雅)やMF斉藤光(横浜FC)やMF中村敬(G大阪)なども候補に入ってくる。とにかく2列目の競争は激しい。
当然、シャドーの位置に左利きの選手を2人並べることも十分に考えられるがMF堂安(フローニンゲン)がいて、MF三好(横浜FM)がいて、MF久保建(FC東京)がいて、MF藤本寛(東京V)も控えている。ドイツで実績を積み上げているMF伊藤達と言えども当落線上にいる選手の1人である。海外組の場合は国内組と比べると招集に制限がかかるケースが多いので、今回、大きなアピールをしておく必要がある。
→ 2019/03/20 【U-22日本代表】 こんな選手を招集したら面白いのでは?と思う選手 (20人) (前編)
→ 2019/03/20 【U-22日本代表】 こんな選手を招集したら面白いのでは?と思う選手 (20人) (後編)
★ 現在の投票数 → 32票
→ 最大で8人まで選択して投票することができます。
→ 「コメント」のところは何も書かなくてもOKです。(投票可能です。)
関連エントリー
2018/08/31 【2020年の東京五輪】 森保JAPANのメンバーについて考える。 (GK編)
2018/09/01 【2020年の東京五輪】 森保JAPANのメンバーについて考える。 (CB編)
2018/09/01 【2020年の東京五輪】 森保JAPANのメンバーについて考える。 (右WB編)
2018/09/01 【2020年の東京五輪】 森保JAPANのメンバーについて考える。 (左WB編)
2018/09/02 【2020年の東京五輪】 森保JAPANのメンバーについて考える。 (ボランチ編)
2018/09/03 【2020年の東京五輪】 森保JAPANのメンバーについて考える。 (アタッカー編)
2018/09/03 【2020年の東京五輪】 森保JAPANのメンバーについて考える。 (フォワード編)
2019/03/08 【J1】 「面白いサッカー」をしているチームはどこだ? (前編)
2019/03/09 【J1】 「面白いサッカー」をしているチームはどこだ? (後編)
- 関連記事
-