■ 5人の中で唯一のスタメンキリンチャレンジカップの日本とコロンビアの試合は3月22日(金)に日産スタジアムで行われたが後半19分にFWファルカオにPKを決められて失点。その後、MF香川やMF乾やMF小林祐などを投入した日本だったが同点ゴールを奪うことは出来なかった。日本も惜しいシーンをいくつか作ったが決定機の数はコロンビアの方が多かった。コロンビアとの力の差や強豪国のしたたかさを見せつけられる試合になった。
W杯以来の代表復帰となったMF香川やDF昌子のプレーに注目が集まったが初代表の5人にも大きな注目が集まった。DF安西(鹿島)、MF橋本拳(FC東京)、FW鈴木武蔵(札幌)、FW鎌田(シントトロイデン)、DF畠中(横浜FM)の5人が選出されたが、DF安西とFW鎌田は途中出場。プレー時間が短かったこともあって見せ場は少なかった。次のボリビア戦ではスタメンの可能性が高いので次の試合に期待したい。
5人の新戦力の中で、唯一、スタメンを勝ち取ったのはFW鈴木武蔵(札幌)だった。2018年に長崎でブレイクして今シーズンは札幌でも好調。代表入りが期待される中、満を持して代表に選出されていきなりスタメン起用となった。否が応でも注目が集まったが前半の出来はまずまず。1トップの位置でプレーしたがしっかりと起点になる場面がいくつかあった。持ち前のスピードを生かして守備での貢献度も高かった。
ただ、後半になると存在感を発揮できなくなった。先制された直後にMF香川との交代でベンチに下がったが後半についてはコロンビアが主導権を握る時間がほとんどだったので「FW鈴木武蔵が悪かった。」というよりは「FW鈴木武蔵のところまでボールを運べなかった。」と言える。屈強なCBを相手にアバウトなロングボールをおさめるのは、やはり、相当に難しい。後半に存在感が希薄になったのは仕方がない。