■ アジア予選が開幕2020年の東京五輪の出場権がかかったU-23アジア選手権のアジア予選が開幕した。本大会は2020年1月にタイで開催されるが本大会に出場するためにはまず予選を突破しないといけない。日本は自国開催の五輪になるのですでに東京五輪の本大会の出場権は確保しているがU-23アジア選手権の本大会に出場するためにはアジア予選を勝ち抜かないといけない。今回はミャンマーでの集中開催となった。
日本は「3-4-2-1」。GK小島亨(大分)。DF大南(磐田)、板倉(フローニンゲン)、町田(鹿島)。MF齊藤未(湘南)、松本泰(広島)、藤谷(神戸)、遠藤渓(横浜FM)、三好(横浜FM)、岩崎(札幌)。FW前田大(松本山雅)。J2のリーグ戦は中断されずに続くのでJ2でプレーする選手は招集しにくい状況。それもあってJ1でプレーする選手が中心のメンバー構成になったがMF齊藤未が飛び級でU-22日本代表に選出された。
ベンチスタートになったのはGKオビ・パウエル・オビンナ(流通経済大)、GK波多野(FC東京)、DF立田(清水)、MF長沼(愛媛FC)、MF原輝綺(鳥栖)、MF中山雄(ズヴォレ)、MF橋岡(浦和)、MF杉岡(湘南)、MF久保建(FC東京)、MF伊藤達(ハンブルガーSV)、FW田川(FC東京)、FW上田(法政大)の12名。MF久保建とFW田川も飛び級での選出となった。法政大の2年生のFW上田は早くも鹿島入りが内定している。
■ 前半はノーゴールだったが・・・。試合は大方の予想どおりに序盤から日本が圧倒的にボールを保持して攻め込む展開になった。マカオはほとんど攻撃のチャンスを作ることが出来ない。ただ、日本も効果的な攻撃はほとんど出来ずに停滞する。前半は0対0で折り返した。迎えた後半開始からボランチのMF齊藤未を下げてFW上田(法政大)を投入。1ボランチの布陣に変更すると状況は一変。後半は日本のゴールラッシュとなった。
後半7分にMF三好のCKから190センチのDF町田がヘディングシュートを決めてようやく日本が先制ゴールを奪うと後半9分にはFW前田大が右サイドを突破してグラウンダーのクロスを入れるとフリーになっていたFW上田が合わせて追加点を奪った。後半15分にはMF三好の浮き球を受けたFW上田が決めて3点目。後半22分にはCKの流れからDF板倉のパスを受けたMF遠藤渓がミドルシュートを決めて4点目を奪った。
後半24分にはFW前田大がドリブルから左足で強烈なシュートを決めて5点目を奪うと直後の後半25分にはMF三好のパスを受けたFW上田が決めて6点目を奪った。FW上田は後半のみの出場だったがハットトリックを達成した。さらに後半27分にもMF三好のパスからMF前田大が決めて7点目。後半50分にはMF久保建のCKからDF板倉が決めて8点目を奪った。後半だけで8ゴールを奪ったが日本が8対0で大勝した。
■ FW上田が投入されると一変。日本とマカオの力の差は明らかだったが前半は攻めあぐねてゴールを奪うことはできず。まさかまさかの0対0での折り返しとなったが後半開始から法政大のFW上田を投入すると試合の流れは大きく変わった。「3-1-4-2」のような布陣になったがFW上田は3ゴールを記録。FW前田大は2ゴール1アシストで、DF板倉は1ゴール1アシスト。MF遠藤渓は1ゴールを記録してMF久保建は途中出場で1アシストだった。
多くの選手がゴールに絡んだが目立ったのは何と言ってもFW上田になる。2021年の鹿島入りが早くも内定している。大学2年生の段階でのプロ入り内定は当然のことながらかなり珍しいが能力の高いストライカーであることは明らかである。180センチなのでCFとしてはサイズに恵まれた方ではないが身体能力が高くて技術も高い。万能型のストライカーである。いろいろな形から点を取ることが出来る。
東京世代のCFというとU-19やU-20の頃はFW小川航(磐田)が絶対的な存在として君臨していたが怪我の影響もあって伸び悩んでいる。松本山雅の下部組織出身のFW小松蓮(金沢)、下の世代になるFW田川(FC東京)、U-20日本代表の得点源であるFW宮代(川崎F)、190センチのFW原大智(FC東京)などもレギュラー候補になるがFW上田はコンスタントに結果を残している。絶対的な存在になりつつある。
アジア大会のときも大事なところでゴールを決めて勝利に貢献しているが「勝負強さを持っている点」も魅力と言える。このまま順調に成長していくことが期待されるが五輪代表でこれだけ結果を残しているストライカーなので「早期のフル代表入り」も期待したい。当然、Jリーグでの実績はまだ無いが特別指定選手に承認されたので鹿島でプレーするチャンスはある。「ポスト・FW大迫」の有力候補の1人に挙げられる。
■ MF三好は4アシストの活躍。10番を背負うMF三好(横浜FM)は4アシスト。自身のゴールはなかったが周りの選手を上手く生かして決定的なパスをたくさん供給した。昨シーズンは札幌でプレーして、今シーズンは横浜FMでプレーしているが、試合経験を積んでいい具合に成長している。札幌も横浜FMも攻撃的なチームなのでいい選択をしていいチームでプレーできていることが成長につながったと言える。目立った活躍を見せた。
五輪代表の中心として活躍しているがMF三好と言えども安泰とは言えないのが五輪世代の武器になっている。MF堂安(フローニンゲン)はまだ一度も五輪代表には召集されていないがフル代表のレギュラーを張っている選手なので怪我等がなければ東京五輪のときは中心に据えられるはず。MF堂安とMF三好のポジションは重なってしまうのでMF堂安が五輪代表に合流するとMF三好が弾き出される可能性もある。
もちろん、MF久保建も控えている。今回は2段階の飛び級で五輪代表に選出されているが力があることをJ1のピッチで証明している。2学年下にMF堂安、5学年下にMF久保建が控えていることを考えるとMF三好は結果を出し続けないといけない状況である。シビアな状況と言えるが横浜FMで披露しているプレーを五輪代表でも見せることが出来ると大丈夫だろう。フル代表も狙える立ち位置になってきた。
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