■ 外国人選手をたくさん獲得したアルビレックス新潟16位からの巻き返しを図る新潟は2勝1敗1分け。3節は「優勝候補」に挙げられる柏に0対1で敗れたが、4試合で勝ち点「7」を獲得。順調なスタートを切った。MF戸嶋やDF渡邊泰やFW渡邉新などの若手とFW田中達やFW矢野貴などのベテランが上手く噛み合っているがJ1昇格のためには新戦力の活躍が必要になってくる。中でもFWレオナルド、MFシルビーニョ、MFチョ・ヨンチョルあたりの活躍は不可欠である。
今シーズンの新潟は7人もの外国人選手を抱えている。MFチョ・ヨンチョル以外の6人はブラジル人になるがボランチの軸になっているMFカウエを除く6人はまだ力を出し切れていない。期待のFWレオナルドは4節の横浜FC戦(A)でPKで初ゴールを決めたがまだ1ゴールのみ。後半の早い段階でベンチに下がるケースが多くなっている。日本人選手の頑張りは目立つので新加入の外国人選手の奮起に期待したい。
FC岐阜も2勝1敗1分け。まずまずのスタートを切った。オフに大型補強を敢行して「J2の22クラブの中で最もいい補強が出来たクラブ」と言えたが、活躍が目立つのは大卒ルーキーのDF柳澤亘とDF長倉の2人を除くといずれも加入して2年目以上の選手になる。FW前田遼、MF富樫、MFフレデリックといった期待の新戦力はまだほとんど or 全くチームに貢献できていない。順調なスタートを切ったが誤算も少なくない。
新戦力の加入によって出場機会減も予想されたFW山岸祐やFWライアン・デフリースなどが頑張っていることは「大型補強によって生じたプラスの効果」と言えるが、こちらも上位進出のためには期待の新戦力の活躍は不可欠である。過去2年間のFC岐阜は流れが悪くなるとドツボに嵌まって勝ちなしの試合が続くケースが多かった。下り坂に入ったときに新戦力が活躍してくれるとチームとしては助かる。
■ 大卒ルーキーの活躍が目立つ京都サンガ京都も同じ2勝1敗1分け。好スタートを切った。4節の柏戦(H)は0対1で敗れて初黒星を喫したがほぼ互角の展開だった。最後の最後にセットプレーから失点して勝ち点獲得を逃したが戦いぶりはまずまず良かった。中田一三監督になって若手を積極的に抜擢しているが大卒ルーキーのFW中野克とDF上夷とDF冨田が開幕スタメンをゲット。躍進の原動力になっている。こちらも新戦力がチームの雰囲気を変えた。
愛媛FCはJ2の22クラブの中で「オフの選手の入れ替えが最も少なかったクラブの1つ」と言えた。川井監督になってから主力として起用された選手は軒並み残留。似たようなメンバー構成で新シーズンに突入したが同じ2勝1敗1分け。前評判が低かったことを考えるといいスタートを切ったと言える。GK岡本、DF前野、MF野澤、MF田中裕、MF神谷、MF近藤貴、FW藤本佳あたりがセンターラインの中心になっている。
2節は東京V、4節は山口にいずれもホームで勝利。今シーズンのJ2の躍進候補の1つに挙げられるが、新加入のMF長沼とMF下川がいずれもレギュラーポジションを確保。開幕からスタメン出場を続けている。MF小池純がオフに東京Vに移籍したので「左右のWBのポジション争い」は熾烈だったが新加入コンビが信頼を勝ち取っている。どちらも縦に仕掛けてチャンスを演出できる突破力が大きな武器となる。
岡山は2勝2敗。4節を終えた時点で2勝以上を記録しているのは10位の岡山までの10チームになる。有馬監督になってスタイルもシステムも大きく変更になったので「先行きが読めないチームの1つ」だったが4試合で勝ち点「6」というのはまずまずである。岡山もオフの補強は最小限にとどまったがC大阪から加入したベテランのDF田中裕がCBで起用されて最終ラインの要になっている。守備に安定感をもたらしている。
■ 1勝2敗1分けの5チームは・・・。金沢・鹿児島・大宮・長崎・栃木SCの5チームが1勝2敗1分けとなるが金沢は五輪世代のFW小松蓮がここまで2ゴールを記録。大卒ルーキーのMF大石竜が4節の町田戦(H)で初ゴールを決めるなどフレッシュな選手の活躍が目立っている。鹿児島はC大阪から加入したベテランのMF酒本がポジションを確保。沼津から加入した左SBのDF砂森は早くも2アシストを記録するなど新天地でも欠かせない戦力になっている。
上位候補の大宮はやや出遅れたがFWフアンマ・デルガドは1トップの位置で存在感を発揮している。エースのFW大前の調子が上がらないのは大きな誤算と言える。長崎は開幕戦こそ勝利したが2節から3試合勝ちなし中。4試合でわずか1ゴールのみと極度の得点力不足に苦しんでいる。期待のFWイ・ジョンホがまだノーゴール。FW玉田もまだゴールに絡めていない。得点力不足は深刻なレベルである。
栃木SCはオフに守備的なポジションの選手がたくさん流出した。「22クラブの中で最も厳しいオフになったクラブの1つ」に挙げられたが新・守護神のGKユ・ヒョンが開幕から好セーブを連発。DF藤原広やDF森下怜などもCBのレギュラーに定着しているので流出した選手の穴を埋める働きが期待された新戦力がしっかりと期待に応えている。ボランチのMF岩間も豊富な経験を生かして中盤を引き締めている。
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