■ J3の第2節J3の第2節。Y.S.C.C.横浜との開幕戦は打ち合いの末に4対3で競り勝ったガイナーレ鳥取はホームのとりぎんバードスタジアムでギラヴァンツ北九州と対戦した。高木監督を招聘して2013年以来のJ2復帰を目指している。一方の北九州は「昇格請負人」と言われる百戦錬磨の小林監督を招聘。最下位からの巻き返しを図るシーズンになるが開幕戦はホームでFC東京U-23に2対0で勝利。好スタートを切った。
ホームの鳥取は「3-1-4-2」。GK井上。DF西山雄、アドリエル、井上黎。MF大屋、星野、可児、魚里、福村。FWヴィートル・ガブリエル、フェルナンジーニョ。38才になったベテランのFWフェルナンジーニョは今シーズン初出場。守備の要になることが期待されるDFアドリエルも今シーズン初出場となった。FWレオナルド(新潟)に代わって得点源になることが期待されるFWユリはこの日もベンチスタートになった。
対するアウェイの北九州は「4-2-2-2」。GK高橋。DF川島大、岡村、寺岡、新井博。MF加藤弘、川上竜、新垣、茂。FW町野、池元。開幕戦でJリーグ初ゴールを記録した法政大出身のFWディサロ・燦・シルヴァーノは欠場。横浜FMから期限付き移籍中のFW町野がJ3で初スタメンを飾った。開幕戦は途中出場でアシストを記録している。DF新井博とMF新垣はともに大卒ルーキー。2試合連続スタメンとなった。
■ 2対0で勝利したギラヴァンツ北九州ホーム開幕戦となる鳥取は今シーズン初出場となるFWフェルナンジーニョを中心に攻撃を仕掛けた。前半36分と後半7分にゴール前の絶好の位置でFKを獲得するとともにFWフェルナンジーニョが右足でゴールを狙ったが惜しくも決められず。後半7分のFKはバーに直撃する際どいシーンになった。開幕戦で2ゴールを挙げたFWヴィートル・ガブリエルは相手のマークが激しくて効果的な働きはできなかった。
やや劣勢の展開になった北九州だったが後半12分にCKの流れから大卒ルーキーのMF新垣がボランチのMF加藤弘に落とすとMF加藤弘が右足でコース隅に鮮やかなコントロールシュートを決めて先制に成功する。北九州は2試合連続で先制ゴールを奪った。さらに後半16分にはエースのFW池元のパスを受けた大卒ルーキーのDF新井博が利き足ではない右足で決めて追加点を奪った。嬉しいJリーグ初ゴールとなった。
2点を追う鳥取は後半18分に新・エース候補のFWユリを投入したが直後のプレーで負傷してプレー続行不可。すぐに交代せざる得ない状況になった。FW林誠道やMF池ヶ谷を投入した鳥取だったが最後までゴールを奪うことは出来なかった。少ないチャンスを確実に仕留めた北九州が2対0で勝利して開幕2連勝。好スタートを切った。敗れた鳥取は1勝1敗となった。期待の外国人カルテットは不発に終わった。
■ 小林監督が就任して2連勝名将の小林監督を招聘して巻き返しを図る北九州は開幕2連勝。2試合連続で2対0。2試合を終えた時点で失点はゼロ。小林監督の作ったチームらしい堅実なサッカーを展開している。実績のある指導者を招聘できたので「昨シーズンのような惨状にはならないだろう。」と多くの人が考えていたが開幕2連勝。J3のダークホース的な存在になりつつある。小林監督が就任して雰囲気はガラッと変わった。
注目が集まるFWディサロ・燦・シルヴァーノは欠場。ベンチにも入らなかったが同じ大卒ルーキーのMF新垣が1点目のゴールをアシスト。貴重なダメ押しゴールを決めたのも同じく大卒ルーキーのDF新井博だった。2点目のゴールの場面は左SBの位置から中央に入ってきてうまくボールをコントロールして右足を振り抜いた。開幕戦でも目立った活躍を見せたDF新井博は早くも欠かせない戦力になっている。
開幕戦で先制ゴールを決めたFWディサロ・燦・シルヴァーノに代わって2トップの一角で起用されたのはJ1の横浜FMからの期限付き移籍となる19才のFW町野だった。移籍後初スタメンとなったが最前線で奮闘した。184センチとサイズに恵まれているがしなやかな動きができる選手である。小林監督というととにかく大型フォワードを育てるのが上手な監督である。この1年間でいい経験ができるだろう。
山形時代にはFW豊田やFW長谷川悠を育てており、徳島のときはFWドウグラスを指導。清水時代は(大型フォワードとは言えないが)FW北川航を抜擢した。背の高いフォワードの選手を軸としたサッカーを展開するので小林サッカーにおいては重要なポジションである。FWディサロ・燦・シルヴァーノやFW池元との競争になるのでライバルは強力と言えるが躍進が期待される北九州の重要なピースになる可能性は高い。
■ 大型CBのDFアドリエルがJリーグデビュー敗れた鳥取は今シーズン初黒星。1勝1敗となった。どちらかというと試合を優位に進めながらセットプレーから失点。MF加藤弘に先制ゴールを決められてプランは大きく崩れた。FWフェルナンジーニョとFWヴィートル・ガブリエルの2トップはともにドリブルが得意な選手になるがこの日は荒れ模様の天候。ピッチ上は水がたまっており、ドリブルを武器にする選手が持ち味を発揮するのは難しいコンディションだった。
悪天候はアウェイの北九州に味方したが期待の大型フォワードのFWユリが途中出場しながらすぐに負傷してベンチに下がったことも大きな誤算だった。2点を追う状況だったので難しいシチュエーションだったが得点源になることが期待されるFWユリが登場。スタジアムの雰囲気が変わりかけていた中、怪我をしてしまった。「どんなプレーが出来るのか?」は興味深かったが残念はホームデビュー戦になった。
3バックの中央でプレーしたDFアドリエルはJリーグ初出場となった。こちらもサイズに恵まれた大型CBになる。FC岐阜に戻ったDF甲斐の穴を埋める働きが期待されているが出来としてはまずまず。評判通りで身体能力が高い選手である。3バックの中央で起用される見込みなので統率力やフィード力も求められるが対人能力は相当に高い。こちらは大きな戦力になる可能性が高い。CBとしてのポテンシャルは高い。
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