■ 大荒れの試合J1第7節のアルビレックス新潟と京都サンガの試合は、京都のMFシジクレイ、MFアタリバ、DF増嶋の3人が退場処分となり、フィールドプレーヤーが最終的には7人となる異常事態となった。数的不利となった後の京都の選手たちはよく戦ったが、結局、0対1で敗戦した。
そのプレーと判定についての検証は↓。
ののさんの技術委員会(新潟対京都についてあれこれと)■ 問題となる5つのシーン問題となるのは、次の5つのシーン。
① シジクレイに対して1枚目のイエローカードが出たプレー
② シジクレイに対して2枚目のイエローカードが出たプレー
③ アタリバに一発レッドが出たプレー
④ 増嶋に1枚目のイエローカードが出たプレー
⑤ 増嶋に2枚目のイエローカードが出たプレー
MFアタリバのレッドはともかくとして、それ以外のプレーは接触プレーはあったものの、そもそもファールであったかすら疑問である。ましてや②と⑤のシーンは2枚目のイエローは選手の退場につながるものであり、もっと慎重に判定すべきであった。
Jの歴史を見ても、1チームで出した退場者は3人が最多で、2002年9月7日の柏の名古屋戦(柏)以来6度目(名古屋も1人退場)。京都は1997年8月23日の広島戦(西京極)に次いで2度目。3選手退場に加え、監督も退席処分となったのは98年10月21日の市原(現千葉)の横浜F戦(市原)以来3度目である。
■ 根本的な技術の問題今回の件は、そのプレーがイエローカードの対象であったか無かったかという問題以前に、もっと根本の問題で、そのプレーがファールであったか無かったかについて議論しなければならない。
ゼロックススーパーカップで家本レフェリーの判定が大きな話題となったが、それはどちらかというと試合をコントロールすることの出来ない点に対する不満であり、あまりにも杓子定規にファールを取ってイエローを出すことに対する不満(※ 広島のPKゲットシーン以外)が主であったが、今回は、選手のシミュレーションを見抜けなかった技量の無さが問題であり、接触プレーに対するファール基準の曖昧さが問題で、もっと低次元の問題である。
どの試合でも、試合中あるいは試合後にレフェリングについての不満が双方のサポーターから声が上がるケースが多い。確かに第7節の名古屋と千葉の試合はやや名古屋有利のジャッジが多かったし、神戸と札幌の試合ではMFボッティが得たPKはその前のMF金南一へのファールが先で直接FKが妥当だったのではないか、という疑念もあるが、少なくとも試合が壊れることはなかったが、新潟と京都戦のようになってしまったら、京都サポーターはもちろん新潟サポーターも気の毒であるし、きちんとしたレフェリングを行っている他のレフェリーもやり玉に挙げられて気の毒である。
■ 佐藤隆治氏に対する処分ゼロックスの後、家本レフェリーは無期限の出場停止処分を受けたが、佐藤隆治レフェリーに対してもきちんとした対応が必要であろう。
Jリーグは始まってまだ15年である。選手もサポーターもまだまだ世界基準とはいえず、成熟への道半ばという状態である。したがって、レフェリーだけが世界トップレベルであるはずはない。だから、日本サッカー協会もJリーグも、「レフェリーは絶対の存在で、彼らのレフェリングに間違いはない。」という頑なな姿勢でなくてもいいのではないだろうか。
レフェリングに疑念がある場合は、タブー扱いせずにいろいろな角度から検証すべきであるし、時には過ちを認めることも必要である。それがレフェリーたちの技術アップにもつながるだろう。
【投票】Q1 もっとも信頼できるレフェリー(J1限定)は誰ですか?
・穴沢努(44歳)
・家本政明(36歳・SR・国際R)
・奥谷彰男(50歳)
・岡田正義(51歳・SR)
・小川直仁(44歳)
・扇谷健司(38歳・SR・国際R)
・柏原丈二(46歳・SR)
・片山義継(50歳)
・佐藤隆治(32歳・SR)
・高山啓義(35歳・SR)
・田辺宏司(50歳)
・東城穣(33歳・SR・国際R)
・鍋島将起(31歳)
・西村雄一(37歳・SR・国際R)
・野田祐樹(34歳)
・前田拓哉(41歳)
・松尾一(37歳・SR・国際R)
・松村和彦(46歳・国際R)
・村上信次(40歳・SR)
・山西博文(46歳)
・吉田寿光(46歳・SR)
・誰もいない。
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Q2 もっとも信頼できないレフェリー(J1限定)は誰ですか?
・穴沢努(44歳)
・家本政明(36歳・SR・国際R)
・奥谷彰男(50歳)
・岡田正義(51歳・SR)
・小川直仁(44歳)
・扇谷健司(38歳・SR・国際R)
・柏原丈二(46歳・SR)
・片山義継(50歳)
・佐藤隆治(32歳・SR)
・高山啓義(35歳・SR)
・田辺宏司(50歳)
・東城穣(33歳・SR・国際R)
・鍋島将起(31歳)
・西村雄一(37歳・SR・国際R)
・野田祐樹(34歳)
・前田拓哉(41歳)
・松尾一(37歳・SR・国際R)
・松村和彦(46歳・国際R)
・村上信次(40歳・SR)
・山西博文(46歳)
・吉田寿光(46歳・SR)
・誰もいない。
Q2に投票する Q2の途中経過を見る
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『ファール』に関するちょっと古い認識
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田原選手に対するイエローカードも理解が出来ない判定でした
何度見てもカードどころかファウルですらない
大げさに倒れた方がファウルをもらえることが慣習化してしまうとプロを目指す子供たちにも多大な影響を与えると思います
さらにはJリーグとは基準の違う国際舞台でも同じようなことをすると赤っ恥をかくことになります
勝つためのマリーシアだなんだと主張する人もいると思いますがプロにとって勝つことだけを考えるのは間違いです
プロスポーツはスポーツであるがエンターテイメントでもある
そこにはお金を払う観客や視聴者を楽しませる責任も発生するはず
お金を払ってダイブやシミュレーション、審判のワンマンショーを観に来るわけではないのだから
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