■ J2の第4節J2の第4節。1勝2敗のファジアーノ岡山はホームのシティライトスタジアムでアビスパ福岡と対戦した。有馬監督を招聘して攻撃的なスタイルへの変更を図った岡山は3試合で3ゴール。まだ十分な結果は出せていない。対するアウェイの福岡はイタリア人のペッキア監督を招聘したが0勝2敗1分け。まだ勝利を手にすることが出来ずにいる。こちらは3試合でわずか1ゴールのみ。得点力不足に苦しんでいる。
ホームの岡山は「4-2-2-2」。GK金山。DF廣木、田中裕、チェ・ジョンウォン、喜山。MF関戸、上田康、久保田、仲間。FWイ・ヨンジェ、齊藤和。新・エース候補のFWレオ・ミネイロはベンチスタート。FW齊藤和が今シーズン初スタメンとなった。元韓国代表のFWイ・ヨンジェは2試合連続ゴール中。鹿島からの期限付き移籍となるMF久保田は開幕から4試合連続スタメンとなった。1997年生まれの東京世代になる。
対するアウェイの福岡は「4-1-4-1」。GKセランテス。DF石原広、實藤、篠原、輪湖。MF鈴木惇、田邉草、前川、石津、松田力。FWヤン・ドンヒョン。3月11日に加入が決まったFWヤン・ドンヒョンがいきなり1トップでスタメンで起用された。2018年はJ1で16試合に出場して1ゴールのみ。結果を出せなかったが2018年はKリーグで36試合に出場して19ゴールを記録している。MF前川は移籍後初スタメンとなった。
■ 2対1で勝利したファジアーノ岡山試合は立ち上がりからホームの岡山が主導権を握る展開になった。前半15分にゴール右寄りの絶好の位置でFKを獲得するとMF上田康が得意の左足で直接決めて先制に成功する。MF上田康は今シーズン初ゴールとなった。福岡は前半28分にMF松田力がミドルシュートを放ったが惜しくもバー直撃で同点とはならず。さらに前半32分にもMF前川のパスからMF石津が決定機を迎えたが決めることはできなかった。
1点を追う福岡は後半8分に左サイドからMF松田力がクロスを上げるとファーサイドで待っていた新戦力のFWヤン・ドンヒョンが右足で合わせて1対1の同点に追いついた。FWヤン・ドンヒョンは福岡でのデビュー戦でゴールを記録した。追いつかれた岡山は後半20分にFWイ・ヨンジェが抜け出してシュート。ライン上でDF輪湖が懸命にクリアしたがこぼれ球をMF仲間が押し込んで2対1と勝ち越しに成功する。
リードを許す展開になった福岡は後半23分に新戦力のMFミコルタ、後半30分にFW城後を投入。Jリーグ初出場となるコロンビア出身の新外国人選手に期待が集まったが同点ゴールを奪うことは出来なかった。2対1で競り勝った岡山は2勝2敗。イーブンの成績に戻した。逆に敗れた福岡は開幕から4試合勝ちなしとなった。0勝3敗1分けで勝ち点「1」のみ。新任のペッキア監督は苦しいスタートになった。
■ 2列目のMF仲間隼斗が躍動2勝目を挙げた岡山は左SHで起用されたMF仲間が躍動した。後半20分にこぼれ球を押し込んで決勝ゴールを決めてヒーローになったが他にもたくさんのチャンスを演出。キレキレの状態だったので福岡の選手はファールをして止めるしかないような状態だった。FWイ・ヨンジェは3試合連続ゴールはならなかったがMF仲間の決勝ゴールにも絡んだ。MF仲間とFWイ・ヨンジェの2人が攻撃陣を牽引している。
有馬監督が就任した岡山は攻撃的なサッカーを志向している。テクニックのあるMF久保田を重用するなどボールを大事にするサッカーに取り組んでいるが4試合目にしてようやく自分たちのペースで試合を進めることが出来た。3節のFC岐阜戦(A)の失点シーンのように自らのミスでピンチを招く場面はあるがある程度は仕方がない。今シーズンの岡山が目指す形で勝利を手にできたのは良かったと言える。
早い時間に先制ゴールを奪えたのは大きかったがMF上田康の直接FKは鮮やかだった。左利きのキッカーにとっては位置も距離もほぼ理想的。「MF上田康であれば高確率でネットを揺らせるだろう。」という絶好の位置でのFKだったが見事にネットを揺らした。福岡のキーパーはリーガ・エスパニョーラでの実績が豊富なGKセランテスなので意識するところはあったと思うがほぼ完璧なシュートだったと言える。
■ デビュー戦で同点ゴールを記録したFWヤン・ドンヒョン光が差してきた岡山に対して福岡は開幕から4試合勝ちなし。出遅れてしまった。3試合勝ちなし中ということもあってメンバーを少し入れ替えてきたがFWヤン・ドンヒョンがいきなりスタメン出場。C大阪からの期限付き移籍となるMF前川も移籍後初スタメンとなった。テコ入れを図ったが勝ち点にはつながらず。こちらも新しいサッカーにトライしている最中なので早く結果を出したいがなかなか結果につながらない。
大変な事態に陥っているがFWヤン・ドンヒョンがいきなりスタメンで起用されてゴールを決めたことはポジティブに考えられる。「頼りになるCFが絶対に必要」と言われている中、加入が決まったのはFWヤン・ドンヒョン。元エースのFWウェリントン(神戸)の獲得を期待していた人が多かったと思うので「FWヤン・ドンヒョンか・・・。」と思った人は少なくないと思うが結果を残していきなりチームに貢献した。
先のとおり、C大阪では結果を出せず。昨シーズンの後半戦は出場機会も失った。C大阪では戦力外に近い状態になっていたが186センチと高さがあって足元の技術も決して低くはない。ターゲットマンとしても、ストライカーとしても、まずまず優秀な選手である。分かりやすい動きが出来るのでFWヤン・ドンヒョンが起点になる場面は多かった。開幕4試合勝ちなしと苦しむ福岡の救世主になれるだろうか?
外国人指導者にはありがちな話になるが、ペッキア監督は開幕から若手を積極的に起用している。青森山田高出身のDF三國ケネディエブスはここ2試合は怪我のため欠場しているが20才のDF石原広が右SBでスタメン出場。18才のMF喜田陽が途中出場でJ2デビューを飾った。MF喜田陽は昨シーズンはC大阪U-23の主力として活躍。U-20日本代表に選出されているがJ2初出場にもかかわらず、落ち着いてプレーした。
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