左サイドバック→ このポジションは2008年5月のコートジボワール戦で代表でデビューを果たしたDF長友(ガラタサライ)が登場してからはほぼずっと彼の指定席になっている。同学年のMF本田圭(メルボルン)などが代表引退を表明する中、カタールW杯を目指すことを公言しているが、変わらず日本人の左SBの中では屈指の存在である。インテル時代の末期は出場機会に恵まれなかったがガラタサライへの移籍は成功した。
ただ、本人もコメントしているとおり、「DF長友の存在を脅かす選手」が出てこないといけない。アジア杯のときは森保監督の教え子であるDF佐々木翔(広島)が招集されたが空中戦の強さやキックの正確さを生かしてまずまずの存在感を発揮した。176センチながら身体能力が高くて空中戦に強い点が従来の日本人のSBにはなかった特徴である。左右両足から繰り出されるキックの精度の高さも大きな特徴になる。
現状の序列は「1番手がDF長友、2番手がDF佐々木翔」になるが、3月の代表戦ではDF安西(鹿島)が初招集された。右SBが本職となるが左SBでプレーする機会も多い選手である。突破力のある選手なので「1人で局面を打開できる点」は大きな武器となる。東京Vでも鹿島でもサイドハーフの位置で起用される試合も珍しくない。高い攻撃力とユーティリティー性は日本代表の大きな武器になる可能性がある。