ヴァンフォーレ甲府→ 伊藤監督を招聘した甲府はアウェイ2連戦からのスタートになったが開幕戦は大宮と対戦してドロー。勝ち点「1」を獲得すると2節は山口に5対2で大勝。今シーズン初勝利を挙げた。守備的なポジションの選手が致命的なミスを連発した山口の自滅に助けられたところもあるが大量5ゴールを奪っての大勝。弾みの付く勝利となった。新・エースのFWピーター・ウタカは2ゴールを挙げる大活躍だった。
2016年にJ1の得点王に輝いているFWピーター・ウタカはとにかくスペシャルな選手である。守備面での貢献度はあまり高くないが、点を取ることもできるし、アシスト能力も高い。彼が気持ちよくプレーできる環境を作ることができると自然とゴール数は増えていくだろう。FWジュニオール・バホスやFW佐藤洸がサブに控えているというのも甲府の強みである。フォワード陣の顔ぶれの豪華さはJ2屈指と言える。
不安視されるのはFWピーター・ウタカを含めた主力の多くが30才を超えている点になる。経験値が豊富な選手がたくさんいることが武器になるときもあるがマイナスに作用することも多い。山口戦(A)では大卒3年目のMF曽根田が2ゴール1アシストとシャドーの位置で躍動したが24才前後の世代がチームを引っ張っていかないといけない。MF曽根田、DF小出、DF今津などにかかる期待は大きい。
注目したいのは18才のMF中山陸になる。東海大相模高出身の高卒ルーキーはいきなり伝統の「7番」を与えられるなど大きな期待を受けている。2001年の早生まれなのでU-18日本代表にも召集されている。2024年のパリ五輪のときに日本代表の中心として活躍する可能性を秘めた選手である。若手が少なくなったので余計にMF中山陸には大きな注目と期待が集まる。パスセンスは相当なレベルである。
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