■ 高卒ルーキーながらスタメン出場J2の開幕戦はたくさんの若手がスタメンで起用された。今年の冬の高校選手権で青森山田高を全国制覇に導いたDF三國ケネディエブス(福岡)はいきなりスタメン出場。18才にして開幕スタメンを飾るという快挙を達成した。高卒ルーキーで開幕スタメンを勝ち取ったのはJ2ではDF三國ケネディエブスのみだったが大卒ルーキーはDF上夷(京都)やDF冨田(京都)やFW中野克(京都)など多くの選手が開幕スタメンを飾った。
10代の選手で開幕スタメンを飾ったのはDF三國ケネディエブス(福岡)、DF石原広(福岡)、DF渡邊泰(新潟)、MF藤本寛(東京V)の4人になる。DF石原広は高卒3年目。開幕戦の2日後の2月26日(火)が20才の誕生日だった。DF渡邊泰とMF藤本寛は高卒2年目となるがJ2でも10代の選手が開幕スタメンを勝ち取るのはなかなか難しい。福岡のペッキア監督は2人も10代の選手を開幕スタメンに抜擢したことになる。
10代の選手で開幕スタメンを勝ち取ったのは4人のみだった20代前半の選手はたくさん開幕スタメンを勝ち取っている。J2の22クラブの開幕スタメン(11人)の平均年齢を計算したところ、最も若かったのはFC岐阜で24.18才だった。DF長倉とDF柳澤亘が大卒ルーキーながら開幕スタメンを勝ち取ったが他にもMF中島賢とMF永島とMF宮本航が22才。結局、22才の選手が5人も開幕戦でスタメン起用されたことになる。
最年長は29才のGKビクトルだったのでFC岐阜は11人全員が20代の選手だった。続くのは山口で24.27才。最年長は28才のDF瀬川和。こちらも11人全員が20代の選手だった。3番目は京都25.27才。3人の大卒ルーキーが開幕スタメンを勝ち取った。最年長は30才のGK清水圭だった。4番目は水戸で25.45才、5番目は新潟で25.64才、6番目は徳島で25.91才になる。このあたりのチームは非常に若いと言える。
■ J2全体の平均値は27.30才7番目は愛媛FCで26.09才、8番目は福岡で26.64才、9番目は金沢とFC琉球で26.91才となる。26才台でも「若いチームである。」と言える。11番目が山形で27.00才になるがJ2平均は27.30才なので山形も平均以下になる。12番手は鹿児島と大宮で27.64才となる。14番目は町田で27.73才。「優勝候補の筆頭」に挙げられている柏は27.91才。若手が何人か抜けたので一時と比べると平均年齢は上がっている。
16番目は岡山で28.00才、17番目は千葉で28.09才、18番目は栃木SCで28.18才、19番目は東京Vで28.73才、20番目は長崎で29.73才となる。長崎もJ2昇格を果たした2017年は若手中心のメンバー構成だったが若い選手が何人か抜けたことで平均年齢は一気に上がった。38才のFW玉田、35才のDF徳永とDF角田、34才のGK徳重がいるので大ベテランと言える年代の選手がたくさんスタメンに名を連ねている。
21番目は横浜FCで31.09才。39才のGK南、35才のMFレアンドロ・ドミンゲスなどが平均年齢を引き上げている。ちなみに52才になったFW三浦知がスタメンで起用されると平均年齢は2才ほど高くなる。22番目は甲府で31.55才となる。甲府も近年は若手を積極的に起用してきたが今シーズンは35才のFWピーター・ウタカなどが加入した影響もあって一気に平均年齢が高くなった。最年長はDF山本英で38才となる。
■ ヴァンフォーレ甲府の平均年齢は31.55才J2の22クラブの開幕戦のスタメン11人の平均年齢を表にまとめると以下のようになる。当然、プロの世界は実力社会である。18才の選手も、28才の選手も、38才の選手も同じ「1人のサッカー選手」である。年齢で区別 or 差別をする監督は基本的にはいないが、やはり、年齢が低ければ低いほどサッカー選手としての将来性は高くなるし、年齢が高くなればなるほど肉体的に衰えてくる可能性は高まる。
J2のクラブになると「平均年齢は27才前後がベター」と言える。そして、同じくらいの年齢の選手ばかりになるといろいろと不都合も生じるので「若手がいて、中堅もいて、ベテランもいる中、平均すると27才前後におさまるというのがチーム作りとしてはベター」と言える。あまりにも若い選手ばかりになると結果を出すのは難しくなるので金沢やFC琉球や山形あたりが年齢構成としては理想的と考えられる。
ただ、平均年齢は高すぎるよりは低すぎる方がはるかにベターである。最も平均年齢が高かったのは甲府で31.55才だったがこれは相当に高い数字である。どちらかというと異常な高さである。スタメン11人の中で20代の選手は4人だけだったが、しかも、その4人というのは29才のMF内田健とDF小柳、28才のMFドゥドゥとMF佐藤和だった。最年少が28才というのはなかなか見ることが出来ないレベルである。
もちろん、プレッシャーのかかる開幕戦なので「経験のある選手をあえて起用してきた。」というところはあるだろう。また、本来であれば3バックの中央に入るだろう24才のDF小出がプレーできなかったことも平均年齢を大きく引き上げる要因になっているが長丁場のリーグ戦なのでノビシロのある選手を起用していかないとどこかでチームとしての成長が止まってしまう。伊藤彰監督の選手起用に注目したい。
表1.J2の22クラブの開幕戦のスタメン11人の平均年齢
順位 | クラブ名 | 平均年齢 | (差) |
1 | FC岐阜 | 24.18 | -3.12 |
2 | レノファ山口 | 24.27 | -3.03 |
3 | 京都サンガ | 25.27 | -2.03 |
4 | 水戸ホーリーホック | 25.45 | -1.85 |
5 | アルビレックス新潟 | 25.64 | -1.66 |
6 | 徳島ヴォルティス | 25.91 | -1.39 |
7 | 愛媛FC | 26.09 | -1.21 |
8 | アビスパ福岡 | 26.64 | -0.66 |
9 | ツエーゲン金沢 | 26.91 | -0.39 |
10 | FC琉球 | 26.91 | -0.39 |
11 | モンテディオ山形 | 27.00 | -0.30 |
12 | 鹿児島ユナイテッド | 27.64 | 0.34 |
13 | 大宮アルディージャ | 27.64 | 0.34 |
14 | 町田ゼルビア | 27.73 | 0.43 |
15 | 柏レイソル | 27.91 | 0.61 |
16 | ファジアーノ岡山 | 28.00 | 0.70 |
17 | ジェフ千葉 | 28.09 | 0.79 |
18 | 栃木SC | 28.18 | 0.88 |
19 | 東京ヴェルディ | 28.73 | 1.43 |
20 | V・ファーレン長崎 | 29.73 | 2.43 |
21 | 横浜FC | 31.09 | 3.79 |
22 | ヴァンフォーレ甲府 | 31.55 | 4.25 |
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