■ 日本代表の浅野拓磨の弟J2の開幕戦でスタメン出場したFW韓勇太(朝鮮大→鹿児島)、DF新井直(新潟経営大→新潟)、DF冨田(早稲田大→京都)、FW中野克(関西学院大→京都)などは長時間プレーしてインパクトを残した。もちろん、プロ選手として大事なのは継続的に活躍することなので「まだ1試合が終わっただけ」ではあるが新しいステージに立って最初から活躍できるというのは立派なことである。周囲の人間の印象は良くなる。
他にもDF上夷(明治大→京都)、DF長倉(法政大→FC岐阜)、DF柳澤亘(順天堂大→FC岐阜)、MF鈴木徳(筑波大→徳島)なども開幕戦からスタメンで起用されて結構な存在感を発揮した。右SBで起用されたFC岐阜のDF柳澤亘については後半8分に攻撃参加からMF風間宏矢の先制ゴールをアシストするなどいきなりゴールに絡んだ。「左右のSB」はFC岐阜の不安要素だったがルーキーコンビが好プレーを見せた。
今シーズンのJ2はかなりの数の大卒ルーキーが開幕スタメンを勝ち取ったが途中出場でチャンスを得た大卒ルーキーもたくさんいる。途中出場した選手の中で際立つ活躍を見せた選手はいなかったが後半29分に投入されたFW村田航(明治大→水戸)は持ち前のスピードで何度か見せ場を作った。PSMの鹿島戦ではあまり良さを出せなかったがフォワードの層がやや薄い水戸なので多くのチャンスが与えられるだろう。
MF浅野雄(大阪体育大→水戸)も途中出場でJリーグデビューを果たした。投入されたのは後半47分だったのでプレー機会は少なかったが兄と同様で馬力のある選手である。右SHが主戦場になると思うが右サイドからの仕掛けというのはPSMの鹿島戦でも威力を発揮した。当然、スピードもあるのでポテンシャル的には相当に高い。MF茂木駿との競争になると思うが1年目から大きな存在感を発揮する可能性がある。