■ 開幕戦の重みは1/42ではない。J2の開幕節は2月24日(日)に行われた。全11試合が同じ日に行われたが開幕戦で勝利を掴んだのはFC琉球・FC岐阜・鹿児島・柏・水戸・町田・長崎の7チームだった。引き分けだったのは栃木SC・大宮・千葉・甲府・新潟・金沢・京都・愛媛FCの8チームで、徳島・山口・東京V・横浜FC・岡山・福岡・山形の7チームは黒星スタートとなった。ホームの福岡に3対1で勝利したFC琉球が1節を終えた時点では首位に立った。
「優勝候補の筆頭」と言われる柏はアウェイで山口と対戦して逆転勝利を飾ったが前評判があまり高くなかったFC琉球・鹿児島・水戸などが勝ち点「3」を獲得した。今シーズンのJ2は残留争いの行方を予想するのが難しかったが降格候補と言われたチームのほとんど開幕戦で勝ち点を獲得できた。J2でのデビュー戦となった開幕戦で勝ち点「3」を獲得できたFC琉球ならびに鹿児島は勢いに乗ることが出来るだろう。
全日程の1/42が終わった段階ではあるが開幕戦の重みは「1/42」ではない。初戦で勝ち点「3」を獲得できるとチームとして落ち着くことが出来るので2節以降も結果を出しやすくなる。例年、なかなか初勝利を手にすることが出来ずに苦労するチームがいくつか出てくるが未勝利の試合が続くとプレッシャーがかかってくる。どんなチームでも、新シーズンが始まって1つ勝つまでは監督も選手も落ち着かないだろう。