■ 開幕カードはC大阪 vs 神戸2019年のJ1はいよいよ明日(2月22日)に開幕する。ヤンマースタジアム長居で開催されるセレッソ大阪 vs ヴィッセル神戸がオープニングゲームに選出されたが2月20日(水)の時点で指定席はほぼ完売となっており、「ホームサポーター(自由席)」と「ビジターサポーター(自由席)」を除くと自由席もほぼ完売。「寒い時期の金曜日の夜の試合」なので条件的にはそこまで良くないが3万人以上を集客する可能性は高い。
神戸は昨シーズンに続いてJ1のオープニングゲームに選出されたが注目度は高い。3連覇を目指す川崎Fよりも注目度は高い。加入3年目のFWポドルスキ、加入2年目のMFイニエスタにも注目が集まるが、何と言っても新加入のFWダビド・ビジャのJリーグデビュー戦になる。FWポドルスキはデビュー戦となった2017年の大宮戦(H)で2ゴール。鮮烈なデビューを飾ったがFWダビド・ビジャはどうだろうか?
C大阪はロティーナ監督が就任した。昨シーズンまでは長身のFW杉本健とMF山村和を前目に置いて高さを生かした攻撃からチャンスを作るシーンが多かったがロティーナ監督になってスタイルは大きく変わりそうだ。プレシーズンのパトゥン戦を観る限りでは繋ぐサッカーにシフトチェンジしている。大熊監督のときや尹晶煥監督のときは後方からパスを繋ぐスタイルではなかったことを考えると大きく変わったと言える。
C大阪は尹体制のときは若手の突き上げがほとんどなかった。積極的に若手を起用しなかったことも尹晶煥監督が2年限りでチームを去ることになった1つの要因だと思われるがロティーナ監督になって五輪世代のDF舩木翔が評価を高めており、不動のレギュラーだったDF丸橋を脅かす存在になっている。普通に考えるとDF丸橋をスタメンで起用してくると思うがいきなり20才のDF舩木翔を抜擢する可能性もある。
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■ 異常な雰囲気になる可能性が高い。C大阪 vs 神戸はロティーナ監督とリージョ監督という「スペイン出身の監督同士の直接対決」という点でも注目を集めている。ここ数年でJリーグはスペイン系の監督が激増しているが何と言ってもこの試合の主役はMF山口蛍である。昨オフにC大阪から神戸に電撃移籍したがいきなり古巣のC大阪のホームであるヤンマースタジアム長居に乗り込むことになった。FWダビド・ビジャ以上に注目が集まるだろう。
C大阪 vs 神戸がオープニングゲームに選出された理由はどう考えてもMF山口蛍の移籍にある。「仕組まれた日程」になるが当日はMF山口蛍に対して大きなブーイングが浴びせられるだろう。試合前の選手紹介のときに大きなブーイングが浴びせられるだけでなく試合中にボールを持ったときも大きなブーイングが巻き起こる可能性が高い。ヤンマースタジアム長居は異常な雰囲気になる可能性が高い。
プロ野球とは違ってJリーグは移籍が頻繁に起こるので主力選手がライバルクラブや近場のクラブに移籍することは珍しくないがMF山口蛍の場合はやや特殊である。チームの顔だった選手の移籍であることに加えて、2016年の夏にわずか半年でハノーファー96からC大阪に戻ってきた経緯を考えると「このままC大阪でキャリアを終える可能性が高い。」と思われていた選手の移籍なので衝撃度は大きかった。
また、神戸に移籍した後、「自分が出ることを、色んな人が重く受け止めて欲しい。」と発言したことも大きな話題になった。尹晶煥監督を慕っていた選手なので「監督人事を巡るイザコザ」に不満を抱いての移籍だったと考えられるが、仮に事実だったとしてもC大阪にとってはありがたくない忠告である。彼の性格を考えると古巣を混乱させる意図で発せられたコメントではないと思うが混乱の元になる忠告である。
■ 移籍初年度のブーイングはOKこの発言もあって同じように移籍を決断したFW杉本健やMF山村和の移籍と比較するとはるかに後味の悪い移籍になったのは確かである。川崎Fと対戦するときにMF山村和に対してブーイングは起こらないだろう。むしろ、拍手で出迎えられる可能性の方が高い。FW杉本健に対する反応はブーイングの声が多くなると思うが2016年のJ1昇格や2017年の躍進の功労者であることを考えると拍手も少なくないだろう。
対してMF山口蛍に対してはブーイングがほとんどになるだろう。拍手は起こらないはずと思うが、移籍の経緯やその後の発言を考えると致し方ないと言える。彼のようなビッグネームが移籍をした場合、大きなブーイングが起こるケースはJリーグでも少なくないが、大きなブーイングや殺伐とした空気は試合やリーグを盛り上げるための重要な要素の1つである。全面的に否定されるものではないと思う。
ただ、「みっともない。」と感じるブーイングもいくつかある。サポーターにとって許しがたい移籍だったにせよ、何年も前にチームを離れた選手に対して執拗にブーイングをするのはあまり宜しくない。今回のMF山口蛍とC大阪の関係のように初めて古巣と対戦するときは盛大なブーイングで出迎えるのが、むしろ、自然なことだと思うが、「いったい、いつまで根に持っているのか?」と思うブーイングもある。
個人的な意見を述べると「移籍初年度のブーイングはOK」だと思う。「移籍2年目のブーイングはケース・バイ・ケース」である。よほどのケースであれば大きなブーイングもアリだと思うが、移籍3年目以降のブーイングはかっこ悪いと思う。男(or 女)に振られた人がいつまでも根に持って昔の恋人の悪口を言っているのとイメージが重なる。いつまでも昔の男(or 女)のことを引きずっている人は傍から見るとかっこ悪い。
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