徳島ヴォルティス→ 夏にFWピーター・ウタカ&FWバラルを獲得した徳島は快進撃を見せて上位争いに顔を出したが終盤戦に大失速して11位に終わった。36節から6連敗。9試合未勝利でシーズンを終えた。ラスト8試合では1得点のみ。得点力不足に悩まされた。16試合で9ゴールのFWバラルと18試合で6ゴールのFWピーター・ウタカはいずれも退団。MF前川(→福岡)、DF広瀬陸(→横浜FM)、MF杉本太(→松本山雅)なども退団した。
昨夏に続いて主力の流出が目立ったがその一方でFW清武功(千葉)、FW河田(新潟)、FW岸本(水戸)、MF野村直(横浜FC)などを獲得。補強ポイントだった最終ラインは経験豊富なDFヨルディ・バイス(長崎)を獲得できたので「流出した選手の穴を埋める補強はできた。」と言える。熊本時代に攻撃の中心として大活躍したMF清武功が攻撃の中心を担うことになるだろう。得意のロングスローも大きな武器になるだろう。
「まずまずの補強が出来た。」と言えるが、過去2年間のオフの補強と比較すると「即戦力クラスの選手」ならびに「中堅世代の選手」の加入が目立った。これまでは若くてテクニックがあってノビシロの大きい若手を掻き集めてMF杉本太やMF前川やMF表原やMF杉本竜などが活躍したがガラッと方針が変わったように思われる。計算の出来る選手をたくさん獲得しているので「勝負に出た。」と言える。
当然、「どちらか片方の方針が良くて、もう片方の方針は良くない。」というわけでは全くないが、昨夏にFW山崎凌とMF島屋とDF大崎玲とDF大本が流出したことは今オフの補強の方針に大きな影響を及ぼした可能性は高い。ポテンシャルの高い選手をたくさん獲得して試合で使いながら選手を育ててもJ1のクラブからオファーが届くと引き止めるのは難しくなる。これだけ夏に主力が流出するとJ1昇格は難しくなる。