ファジアーノ岡山 C+
→ 開幕6試合で5勝1分けと好スタートを切った岡山は「2018年の序盤戦のJ2の主役」だったが5月に入ると得点力不足が露呈して思うように勝ち点を積み上げることが出来なくなった。折り返し地点となる21節を終えた時点では10位。上位との差はわずかだったので十分にプレーオフ出場を狙えるポジションに位置したが後半戦(22節以降)も得点力不足は変わらず。ラスト3試合は3連敗するなど15位でシーズンを終えた。
J2に昇格して1年目の2009年は18位、2年目は17位だったが、昇格3年目の2011年以降ではワーストの順位に終わった。右肩下がりのシーズンになったが4年間チームを率いた長澤監督は退任してY.S.C.C.横浜で監督を務めた経験のある有馬監督を招聘。上位進出を目指す。長澤監督は就任2年目となる2016年に6位に入ってプレーオフの決勝(vs C大阪)まで進んだが11位→6位→13位→15位という成績だった。
42試合で39得点/43失点。新加入のCBのDF濱田水やDF増田などの頑張りもあって失点数は減少したがわずか39得点という得点力不足が足を引っ張る形になった。「得点力不足の解消」というのが積年の悩みになっているが「有馬監督は攻撃的な4バックを採用する予定」と報じられている。近年はずっと3バックを採用してきたチームなので大きな転換と言える。現時点では「4-2-2-2」を採用する可能性が高い。
オフの選手の入れ替えは最小限にとどまった。MF伊藤大(→SC相模原)、MF末吉(→SC相模原)、MF大竹(→長崎)が契約満了。DF高橋壮(→広島)はレンタルバックとなったが、主力の流出と言えるのはボランチのMF塚川(→松本山雅)くらい。サイズがあって身体能力の高いMF塚川はクラブ期待の星だったのでわずか2年での退団は残念だったが主力の流出が最小限にとどまったのはポジティブに考えられる。