■ J1第5節好スタートを切ったホームのヴィッセル神戸がFWフッキが加入して初めての試合となる東京ヴェルディの対戦。
神戸は<4-4-2>。GK榎本。DF石櫃・北本・河本・鈴木規。MF金南一・ボッティ・栗原。前線は3トップで古賀・大久保・吉田。第3節の磐田戦で負傷退場したFWレアンドロは全治2カ月のけがで離脱中。
アウェーの東京Vは<4-5-1>。GK土肥。DF和田・那須・土屋・服部。MF福西・富澤・河野・レアンドロ・ディエゴ。1トップで川崎Fから獲得したFWフッキ。
■ J1復帰後初勝利試合は前半から東京Vペース。FWフッキにボールを集め、ドリブル突破から再三チャンスを作る。さらに、ディエゴ、レアンドロ、河野が絡んだ厚みのある攻撃でシュートにつなげると、前半37分MF河野のJリーグ初ゴールが決まり、東京Vが先制する。
対する神戸は、後半からFW須藤とMF朴康造を投入し、中盤でボールを支配したが、決定的なシュートをほとんど作れずに完敗。後半24分には不可解な判定でFW大久保が一発退場し10人になると防戦一方になった。
結局、追加点こそ奪えなかったが東京Vだったが1点を守って、J1復帰後初勝利を飾った。
■ 18歳の決勝ゴール東京Vは18歳のMF河野が決勝ゴール。右サイドからのクロスに対して、決して簡単なシュートではなかったが、冷静にふかすことなくネットに突き刺した。
河野はすでに細かいステップを駆使したドリブルは一級品であることを証明しているが、これに加えてゴールシーンに確実に絡むことが出来るとプレーヤーとしての価値は高まる。ブラジル人トリオに挟まれてプレーするという簡単な役回りではないが、逆に彼らの能力を利用して自分が輝くという意識を持ってプレーしてもらいたい。
■ レアンドロの穴一方の神戸はFWレアンドロの欠場が響いた。FWレアンドロのスピードと決定力は相手にとっては脅威そのものであり、自軍が攻撃をしているときにも警戒さざる得ないやっかいな選手であるが、その彼がいなかったことでほとんどいい形を作ることが出来なかった。
レアンドロとのコンビで相乗効果を見せていたキャプテンのFW大久保も前線で孤立し、吉田・古賀・須藤といった選手も懸命にプレーしたが、その穴は埋めようもなかった。
ただ、神戸としてはFWレアンドロの長期欠場は決定しているので、早く代役を探し出すしかないが、ストライカータイプの選手はそれほど多くなく、試行錯誤が続くだろう。上位に食らいつくためには正念場である。
■ 大久保のレッドカード試合に対する興味は後半25分に神戸のFW大久保がレッドカードで退場したことで、大いに薄れてしまった。リプレーを見ると明らかな誤審というわけではないが、かなり神戸にとっては厳しい判定であり、残念な判定であった。
ただ、大久保としても肘を出して相手に向かっていったのは事実であり、前科のある大久保だから出されたレッドと言えなくもないが、もったいないレッドカードであり、チームにとっても大きな痛手となる。
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